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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

稜線を越えて

2022年05月06日
羅臼

例年に比べ雪が多く降った羅臼。

寒くなったり暖かくなったり季節を行ったり来たりしながらも、事務所の窓から見えていた真っ白な景色も緑へと変わり、春が近づいていることを感じます。

こんにちは。羅臼自然保護官事務所の高林です。

知床半島の北西側ウトロでは桜が咲いていると聞きました。南東側である羅臼でも植物によっては開花を確認していますが、桜はもう少し先となるでしょう。

さて、私事ですが、雪の季節も知床をもっと歩きたい!と思い、滑るためというよりは、行動手段の一つとしてスキーを始めました。

休日の出来事ですが国立公園内の山へ登ってきました。その際に見た、野生動物の逞しさや知床の美しさを少し皆さんにもお届けしたいと思います。


標高1000m、4つの点が1セットになった足跡が付いていました。

こちらはエゾユキウサギの足跡です。さてさて、どこへ向かうのでしょう?

その足跡はまっすぐに稜線に向かっています。

あまりの急登・・・私は滑落しないようにスキーにアイゼンをつけ、おそるおそる登る中、直登する足跡に驚くばかりです。

足跡を確認したのは、写真内の赤い矢印のあたり。

エゾユキウサギには今回会うことはできませんでした。

稜線に上がると、知床の屋根と称される知床連山が見えます。中央に見えるのが羅臼岳です。

エゾユキウサギもこの景色を眺めたのでしょうか?

いつかはこの地でエゾユキウサギにも出会いたいし、知床連山の縦走もしてみたいものです。

稜線から知床半島の北西側を眺めると流氷が見えました。(4月2日撮影)

南東側には国後島が一望でき、天気の良かったこの日は国後島、最高峰爺々岳も見えていました。こちらは写真がなくてすみません。

山スキーを始めて4ヶ月が経ちました。

今シーズンのスキー納めとして知西別岳を目指しました。

雪の多かった羅臼ですが、雪解けが早く、場所によっては昨年よりも残雪が少ないです。

稜線に上がるとハイマツと暴風に阻まれ、知西別岳のピークを踏むことは諦めました。

無理せず安全第一です。ピーク付近から見える知床連山や羅臼湖も美しかったです。

知床半島の自然は美しく魅力的ですが、厳しくもあるということを今回の海難事故で強く感じました。お亡くなりになられた方に心よりご冥福をお祈り申し上げます。

また、行方不明の方々が一刻も早く救助されることをお祈りいたします。