ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園 上士幌

86件の記事があります。

2021年05月12日特定外来生物 セイヨウオオマルハナバチ

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 トマトなどの温室栽培で受粉作業を効果的に行うため外国から導入された特定外来生物・セイヨウオオマルハナバチですが、野外に逸出した個体が繁殖し、餌や巣の競合で在来種を駆逐したり、植物の受粉を妨げることが懸念されています。セイヨウオオマルハナバチは、在来種に比べて大型、短舌なことから、花の形状によっては受粉を助けることなく花の根元などを破って蜜だけを吸う盗蜜という行動をすることが知られています。
 毎年、上士幌管理官事務所では、セイヨウオオマルハナバチの女王蜂が活発に活動する頃を選んで、十勝総合振興局、士幌町役場、JA士幌町、大雪山国立公園パークボランティアのみなさんと防除活動を行ってきました。近い将来、薬剤による駆除が実現することを睨みモニタリングを続けています。活動の中心となる士幌町役場の敷地にはエゾムラサキツツジが多く植えられていて、花を訪れるハチが網を振って届く高さを飛ぶので捕獲しやすいのです。
 しかし、5月10日(月)に士幌町にて予定していたセイヨウオオマルハナバチの防除は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止しました。残念ながら2年連続の中止です。
 代わりにモニタリングを上士幌管理官事務所のみにより実施しました。今年は桜の開花が早く、エゾムラサキツツジも早々に咲き終わってしまうのではないかとも心配しましたが、十分に花があり安心しました。雨が降ってきたため30分ほどで終了しましたが、15個体を捕獲、5個体を取り逃し、在来種であるエゾオオマルハナバチを3個体目撃しました。
 この後、士幌高原、鹿追町の扇ヶ原展望台や白樺峠、上士幌町のぬかびら源泉郷や十勝三股など、少しずつ標高を上げながらモニタリングを重ねていきます。温暖化などの影響で彼らが大雪山の奥深くまで訪れる前に駆除方法が確立してほしいものです。
 写真は、エゾムラサキツツジに訪れた在来種のエゾオオマルハナバチです。
エゾオオマルハナバチ

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2021年03月03日大雪山 ヌタプカウシペ

大雪山国立公園 上村 哲也

 総合型協議会への改組に伴い大雪山国立公園連絡協議会のウェブサイトをリニューアルすることになり、大雪山の山々を紹介するページにアイヌ語地名解説を加える機会を得ました。それらを調べる中で大雪山を表す「ヌタプカウシペ」に興味を持ちました。

 ヌタプは湾曲する川に囲まれた土地を表すことがあるようです。例として挙げられるのは網走の大曲や新篠津の袋達布ですが、せいぜい長径で2km足らずです。アイヌのスケール感はどれほどだったのでしょう。旭川から大雪高原温泉辺りまで石狩川は大雪山を囲むように遡りますが、これもまたヌタプとして捉えられていたのでしょうか。旭川から層雲峡を越え石狩川本流を遡り、高根ヶ原を越えて天人峡に辿り着いたなら湾曲していることを知れたのかもしれません。

 しかし、大雪山には別の答えがありました。「北海道の地名」(山田秀三著)の大雪山の項に次のとおりの記述があります。

 石狩川上流に行った時に、同行してくれた近文の尾沢カンシヤトク翁に、どこかにそのヌタプがないでしょうかと尋ねたら、「あのヌタプは山の上の湿原のことだと聞いています。一段高くなった山の上に広い湿原(nutap)があって、更にその上に聳えている山だからヌタプ・カウシ・ペというのだ思っていました。」との答えだった。それなら地形的にはぴったりである。
 とにかく分からなくなった山名である。参考のために聞き書きを書いた。これからも同好者によって検討して行ってもらいたい名である。

 石狩川上流の一段高くなった山の上にある広い湿原とは何処のことでしょうか。山田秀三氏は石狩岳近くの源流部までは訪れていないようです。翁もまたその湿原を、そこからその上にある山を見てきたのではないようです。

 沼ノ平でしょうか、裾合平でしょうか、はたまた高根ヶ原でしょうか。登山道からは少し離れているので、高根ヶ原に広い湿原があることを私は知りませんでした。

 広い湿原の、更にその上に山が聳えているといいます。いずれの場所も確かに愛別岳や旭岳、白雲岳などがその上に聳えています。沼ノ原や五色ヶ原越しにトムラウシ山を仰ぎ見ると、ここもまた捨てがたいように思えます。あるいはその全てが当てはまり、この大きな山体をヌプカウシペと呼んだのかもしれません。

 今年は、広い湿原のその上に聳える山、ヌプカウシペの光景を求めて山行を重ねよう、そう新年に思ったのでした。

 絵は、大雪山国立公園からは外れたチトカニウシ山。チ・トゥカン・イ・ウシ(我ら・射る・いつもする・処)近くを通るときに矢を放ち吉凶を占ったのだそうです。

<参考文献>

山田秀三.北海道の地名.北海道新聞社,1984,586p.

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2021年01月05日環境省アクティブ・レンジャー写真展をオンラインで開催中

大雪山国立公園 上村 哲也

 2017年に始まり5年目となるアクティブ・レンジャー写真展です。国立公園や希少な野生生物を守るアクティブ・レンジャーが業務の中で触れた美しい風景や愛らしい生物たちを切り取ってきました。自然の大切さとともに私達の働きについて理解をいただきたいと、業務紹介を添えながら続けて参りました。

 2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大という災いに揺さぶられた一年でした。近年、年度の締めくくりに札幌地下歩行空間(チカホ)で写真展と野生生物の保護や携帯トイレの普及など啓発のイベントを開催し、1日限りのふれあいを楽しみにしてくださる方もいらっしゃったところですが、残念ながら今回は開催できませんでした。各地のビジターセンターで開催した写真展へも思うように足をお運びいただけなかったのではないでしょうか。

 ウイルス感染に気を使うことなくご自宅からお楽しみいただけるよう、オンライン写真展を開催中です。

アクティブ・レンジャー写真展 2020~2021 ~北の自然の舞台裏~

開催場所(URL) http://hokkaido.env.go.jp/post_92.html

開催期間 令和2年12月15日(火)~令和3年1月12日(火)

会場でお配りした解説冊子も御覧いただけるようリンクしています。
アンケートにもご協力ください。

よろしくお願いします。

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2020年10月23日エゾシカの香箱座り

大雪山国立公園 上村 哲也

 然別湖周辺の森の中で、エゾシカの寝床らしい痕跡を見つけました。

 写真の左上を頭の方向にして前足の肘を折ってたたみ腹を地面に押しつけていたようです。両肘が深く地面に押し込まれています。その後方には立ち上がったときに付いた蹄の跡も残っていました。

エゾシカの蹄の跡

 肘を折ってたたむのは、リラックスした家猫が見せる香箱座りという姿です。猫が香箱座りをしてうとうとと目をつむっているとたいへん可愛らしいものですが、警戒心の強い野生のエゾシカが寝姿を見せてくれることはありません。

 日が落ちれば真っ暗になる針葉樹の森の中、周囲にはほかに痕跡は見当たりませんでしたから、オスジカが独りで夜を過ごしたのかもしれません。

 痕跡から想像してみました。

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2020年09月25日いつかはトムラウシ

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 アクティブ・レンジャーは、国立公園の自然保護官事務所や管理官事務所などに1名または複数名が配置され、業務に励んでいます。大雪山国立公園のように山岳が中心となるところもあれば、支笏洞爺国立公園のように湖を、えりも自然保護官事務所などのように特定の野生生物を保護管理するところもあります。フィールドや業務の内容に違いはありますが、アクティブ・レンジャー同士のつながりが互いの助けになることもあります。

 そんな絆を深めようと「登山会」を始めました。リクエストも受けながら年に1座か2座を企画しています。ニペソツ山、富良野岳、白雲岳とその周辺の山など大雪山を中心に、後方羊蹄山や暑寒別岳にも登りました。始まった当初から「いつかはトムラウシ」が合い言葉になりました。

 9月の連休、道北に低気圧が停滞し空気の不安定な状態が伝えられながらも北十勝はまずまず好天の予報に、テント泊にてトムラウシ山登頂を目指しました。
 1日目は適切な歩調を整えられず、休憩が多くなって後半に失速。15時過ぎに南沼野営指定地に到着、山頂に雲がかかって来たこともあり、この日の登頂を諦めテントの設営に取り掛かりました。設営を終えた頃から予報にはなかった雨が降りだし2、3時間でしたでしょうか、なかなかの強さで叩かれました。強く降る前にテントには入れて幸運でした。後から調べてみると新得やぬかびら源泉郷のアメダスではまったく観測されていません、降ったのは山の上だけのようでした。
 夜遅くに雨は止み、2日目、雲の多い朝を迎えました。朝食を済ませ軽装備で山頂を踏みます。十勝岳では噴煙が東へと長くたなびいていました。山頂は秋らしいやや冷たい風が吹いていましたが、30分ほど粘り十勝岳連峰や黄金ヶ原、東大雪の山々などまずまずの展望を楽しみました。
 カバが黄葉することなく葉が傷んでいます。ナナカマドも赤には程遠いと感じながら、イワイチョウやウラシマツツジらが秋の彩りを描いてくれています。山頂を振り返り彼らの色づきを楽しみながら下山しました。

トムラウシ公園から仰ぎ見る山頂トムラウシ公園から仰ぎ見る山頂

山頂から十勝岳連峰を望む

山頂から十勝岳連峰方面を望む。

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2020年09月23日オオハンゴンソウとの戦い

大雪山国立公園 上村 哲也

 2019年は大雪山国立公園の東大雪地域、中でも特別地域に生育するオオハンゴンソウが少なくとも1,026本あることを確認し、確認個体はすべて抜き取ることができました。

 しかし、できるだけ根塊を残さないよう注意を払いましたが、ササの根に遮られたり地中深くまで太い根が伸びていたり、あるいは花を咲かせずひっそりと隠れていたりと一度で倒せる相手ではありません。2020年も8月半ばを過ぎると黄色い花弁が目立ち始めました。

 今年は、大雪山国立公園パークボランティアの協力を得て、短期間に抜き取ることができました。昨年と同じ区域から抜き取ったオオハンゴンソウの数は次の表の通りです。多くの区域で半減しています。昨年の抜取りが効果を現したのでしょう。さらにもう半分程度になってくれると、僅かな労力で駆除を続けられそうです。

オオハンゴンソウの駆除数(本)
生育地 2019年 2020年
糠平国道51km 23 11
糠平国道49km 734 266
糠平国道45.5km 2  
音更取水堰 3 3
幌加駐車場南 8  
三の沢付近 5 2
黒石平 62 79
忠別清水線 189 113
合計 1026 474

 しかし、油断はできません。ほかの地域の報告では、駆除を続けているのに数年後生育数が急に増えたところもあるようです。眠っていた種子が芽吹いたと考えられています。

 国道273号線、上士幌町の黒石平にある国立公園界から数キロメートルは普通地域ですが、国有林の中を道路が通っているだけで住宅や牧場、耕作地などもありません。自然に近い普通地域です。ここにやはり特定外来生物であるヤエザキハンゴンソウ(オオハンゴンソウの変種)と思われる植物が生育しています。数も多くは見えなかったことから今年の駆除の対象に加えることになりました。

 ところが、立ち向かってみるとササの下に隠れていて数は予想以上に多く、長い地下茎がササの根と絡み合って堀取りに苦労しました。4時間半をかけ379本を抜き取りました。

 最も悪いニュースがこちら。推定3万本以上が生育する群落が新たに見つかりました。

オオハンゴンソウの群落 やや、落胆し途方に暮れていますが、周辺の密度の低い区域では抜取りにより駆除を進めています。これまでに抜き取ったのは431本。合計では1,284本、昨年の駆除数を上回りました。花や葉を落とし茎が枯れてしまう前にもう少し抜取りを進めます。

 写真のように密度の高い区域では、機械刈りと遮光シートを合わせた駆除が有効であるとの報告を見つけました。少し光を感じるニュースです。情報を収集中です。

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2020年08月20日ヒサゴ沼に吹く西北西の強い風

大雪山国立公園 上村 哲也

 8月12日(水)から13日(木)、クチャンベツ沼ノ原登山口から五色岳を経て、化雲岳、ヒサゴ沼などを巡視しました。

 前日、朝鮮半島を東進し日本海に達した台風5号が、前線を伴う温帯低気圧となり勢力を弱めることなく、宗谷地方をかすめてオホーツク海に達しました。当日、上空の雲の流れは速く、稜線上は強い風が吹くと予想できましたが、既に前線は遠く離れていて雨が長く強く降り続くおそれはありませんでした。温帯低気圧は東進を続け、やがて風も弱まるものと考えていました。

 8月12日は当初の計画どおりヒサゴ沼野営指定地にテント泊しました。ヒサゴ沼は標高1,690mにあり、三方を1,800mから1,900mの山塊に囲まれ、多くの場合は穏やかな野営地です。低くなった方角にはニペソツ山とウペペサンケ山を望めます。

 しかし、この日は違いました。ヒサゴ沼からトムラウシ山を目指した登山者が、強風に阻まれ引き返してきていました。夜になって風はかえって強まったようにも感じ、テントが揺さぶられ、沼は波を立てていました。地形が開けた方角に吹き抜ける西北西の風が吹いたようです。トムラウシ山と化雲岳を南北に結ぶ稜線が壁となって西からの風をヒサゴ沼に集めるのでしょうか。そんなことを考えながら不安な夜を浅い眠りで過ごしました。

 写真では穏やかに見える野営地。よく見ると、周囲のササの葉が裏返り、真ん中の黄色いテントが風をはらんで一面でへこみ一面で膨らんでいます。

穏やかに見える野営地

 図は、気象庁ホームページからダウンロードした8月12日(水)21時の天気図(日本周辺域)です。北海道付近に西風が吹く等圧線の流れですが、強い風を予想するような間隔の狭さはありません。風向と地形によっては強い風となって吹き抜けることもあるのでしょう。

8月12日(水)21時の天気図(日本周辺域)気象庁ホームページから

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2020年08月20日十勝三股で植生復元活動

大雪山国立公園 上村 哲也

 十勝三股は、旧国鉄士幌線の終着駅十勝三股駅があった集落で、昭和53年にバス代行となるまではここまで汽車が走っていました。人口は最大1500名ほどありましたが、現在は2家族が住むのみとなりました。

 環境省では、集落の跡地を所管地として管理し、小中学校の跡地などで植生復元を行っています。鹿の食害を防ぐため木枠と金網の柵で囲いを作り植樹をしました。平成23年からの取組で、30㎡ほどの防鹿柵を作って植樹した区画は17。植えられた木は190本余り。柵は古いものから倒壊が起きていますが、鹿に葉を食べられることのないまで充分に高く生長した木も多くあります。平成27年からは、鹿が特に好む広葉樹を1本1本樹脂網で囲い守っています。少しずつ植樹を増やし、あるいは、ササの中に自然に根付いた稚樹を見つけては樹脂網囲いを施しています。

 この日は、樹脂網囲いの広葉樹、ともに植樹した針葉樹、合わせて180本余りについて、今後の効果が確かめられるよう、樹種や樹高、生育状況を調査しました。樹高2mを超え囲いが狭いくらいに生長したものもあります。反対に、根がつかなかったり周囲の草本に負けてしまったり既に枯れてしまったものもありました。中の木が枯れたり消えたりした樹脂網囲い20基ほどを解体しました。

 集落の跡地には2家族が住む住宅のほかは、ほとんど建物が残っていません。使われていないコンクリートブロックの倉庫がひとつ。雪に押しつぶされ半壊した鉄道修理工場がひとつ。小中学校跡地は、校舎も教員住宅もなく、平らで木のない敷地がかつて校庭であったろうことを感じさせるのみです。時間をかけて元の森に還していきます。

まずは樹脂網囲い施工をおさらい

まずは樹脂網囲い施工のおさらい

樹高を測り、樹種や生育状況を記録します。

樹高を測り、樹種や生育状況を記録します。

暑い一日お疲れ様でした。

暑い一日お疲れ様でした。

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2020年08月03日速報 登山者カウンター集計

大雪山国立公園 上村 哲也

 新型コロナウィルス感染防止のため外出自粛が求められてきましたが、6月19日から都道府県をまたぐ移動について全国を対象に緩和されました。登山者カウンターを設置した4つの登山コースを対象に、登山者の動向を探ってみました。

 東大雪地域は、6月20日(土)と27日(土)、28日(日)にまとまった量の雨が降ったことからか、あるいは、おそるおそる活動を始めたからなのか、入山カウント数は3つの登山コースで前年に遠く及びませんでした。トムラウシ山温泉コースでは前年と同じでした。

 ぬかびら源泉郷のアメダスによれば、7月の4回の週末のうち2回が雨に降られましたが、31日間のうち降水が観測されたのは10日、5時間以上の日照が観測されたのは15日でした。まあまあ天候に天候に恵まれたといえるでしょう。

 7月、ニペソツ山幌加温泉コースと石狩岳シュナイダーコースで、昨年同月を上回る入山カウント数を計数しました。トムラウシ山短縮コースが伸び悩んでいるのは、百名山にも選ばれているトムラウシ山ですから昨年まで道外からの登山者が多くを占め、今年はまだ都道府県をまたいでの登山を控えているからでしょうか。最近は個人情報の取扱いに慎重なことから、森林管理署が設置している入林届にはお住まいを記入する欄はありません。私の拙い推測ではあります。

2020年 登山コースごとの月別入山カウント数 ※()括弧内は調査開始日とデータ回収日

登山コース名 5月 6月 7月 合計
ニペソツ山幌加温泉コース 13(30日から) 78 405(28日まで) 496
石狩岳シュナイダーコース 1(30日から) 4 176(28日まで) 181
トムラウシ山短縮コース 5(29日から) 39 861(31日まで) 905
トムラウシ山温泉コース 2(29日から) 14 40(31日まで)

56

合計 24 137 1482 1638

2019年 登山コースごとの月別入山カウント数 ※()括弧内は調査開始日

登山コース名 5月 6月 7月 合計
ニペソツ山幌加温泉コース 0(30日から)

206

326 532
石狩岳シュナイダーコース 0(30日から) 28 89 117
トムラウシ山短縮コース 0(31日から) 140 1078 1218
トムラウシ山温泉コース 0(31日から) 14 40 54
合計 0 388 1533 1921

 東大雪地域の山々は、登山口にロープウェイなどなく、多くは林道を詰め奥深いところから登山が始まります。一日に訪れる登山者の数は少なく、お互いに距離をとることを心がけて充分に密を避けることができます。清浄な空気に満たされた森林、花々や野生動物など自然を慈しみ、山頂や稜線からの展望を楽しんでどうぞ心身をリフレッシュしてください。

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2020年07月14日然別湖でウチダザリガニ集中防除

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 76日(月)~10日(金)然別湖において、鹿追町、大雪山国立公園パークボランティアとともに特定外来生物ウチダザリガニの集中防除を行いました。

 然別湖のウチダザリガニは1993年ごろ南西部の湖畔温泉付近で最初に目撃されて以来、急速に生息域を広げ、2014年ごろまでには全周に及んでしまいました。ウチダザリガニの生息域拡大とともにバイカモなど十数種も観察された水草が徐々に失われ、今や北岸の一部に残るのみで風前の灯です。ニホンザリガニは2002年を最後に観察されていないといわれています。

 然別湖にはオショロコマの亜種ミヤベイワナが生息し、産卵床がある流入河川へウチダザリガニが侵入しないか影響が懸念されています。

 餌を仕掛けたカゴ罠を然別湖全周の岸辺に沈めます。多くは鹿追町がボートで作業しますが、船が近づけないところをパークボランティアが担当します。

 翌日から捕獲したザリガニを回収し餌を追加して再投入。これを金曜日まで繰り返します。捕獲したザリガニは、体長を計測し、雌雄、抱卵、ハサミの欠損を観察して集計します。生態解明の資とします。

 毎日、サンテナに4、5箱分の捕獲が続き、12,996尾を駆除しました。集計を担当された鹿追町さんお疲れ様でした。

 ところで、カゴ罠を仕掛けるだけの1日目は、然別湖畔にある南ペトウトル山登山口近くで北海道指定外来種イワミツバの防除に取り組みました。イワミツバは登山口に近い舗装道路の脇に30mほどに渡って生育しています。根絶するには張り巡らされた根ごと掘り取らなければなりませんが、湿った土のほかに砂利の混じったところもあって難しい。今回は可能な限り根ごと抜取り、それが難しい場所は広がった茎や葉を引きちぎりました。まだ、ごく狭い範囲に生育しているので、大きく広がらないうちに食い止めたいところです。

南ペトウトル登山口でイワミツバ防除

南ペトウトル登山口でイワミツバ防除

然別湖北岸でかご罠を投入

然別湖北岸でかご罠を投入

雌雄の別、抱卵などをカウント

雌雄の別、抱卵などをカウント

どんどんたまるウチダザリガニ

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