アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。上士幌管理官事務所では大雪山国立公園の東大雪地域でオオハンゴンソウの抜取りなどの防除を続けています。
オオハンゴンソウとの戦いⅡ
2024年12月07日
上士幌
オオハンゴンソウが道路脇以外にも…
前回、特定外来生物オオハンゴンソウが大雪山国立公園内の糠平国道や道道忠別清水線など道路脇に生息し、抜取り防除を続けていることをお話ししました。当初、これらの生息域に現れた開花茎を数えながら全て抜き取ったところ1,026本でした。当時の自然保護官と検討したところ、この数は毎年抜ききれる数であろう、続けていればやがて数を減らしていくに違いない、そう確信し決意したのでした。
決意した直後、糠平国道・黒石平の森の中、野球場ほどの広さの窪地に3万本は生育しているであろう群生地が見つかりました。
この場所において遮光防除の取組は、昨年9月に一度お話ししました。
https://hokkaido.env.go.jp/blog/page_00275.html
オオハンゴンソウを刈り払い、シートで覆って日光を遮り、枯らしてしまう手法です。1年間、日光が当たらないと光合成が妨げられ成長できないほか、地中の根塊の養分も使い切って枯れてしまうようです。昨年は1年間覆ったシートを移動し、オオハンゴンソウを含め植物が枯れ裸地となった様子を紹介しました。
決意した直後、糠平国道・黒石平の森の中、野球場ほどの広さの窪地に3万本は生育しているであろう群生地が見つかりました。
この場所において遮光防除の取組は、昨年9月に一度お話ししました。
https://hokkaido.env.go.jp/blog/page_00275.html
オオハンゴンソウを刈り払い、シートで覆って日光を遮り、枯らしてしまう手法です。1年間、日光が当たらないと光合成が妨げられ成長できないほか、地中の根塊の養分も使い切って枯れてしまうようです。昨年は1年間覆ったシートを移動し、オオハンゴンソウを含め植物が枯れ裸地となった様子を紹介しました。
裸地から1年
今年は、その裸地が更に1年を経た後、どのような植物が入り込んでいるか確かめました。
トリカブト、ツユクサ、フキ、タネツケバナ、ハルジオンあるいはヒメジオン、カラマツソウ、ワスレナグサ、フッキソウ…。これらの同定には大雪山国立公園パークボランティアのみなさんのお力をお借りしました。いずれも、野や里に生える草花です。いくらか外来種もありそうですが、まずは、特定外来生物オオハンゴンソウが再生していないことが分かり安心しました。
トリカブト、ツユクサ、フキ、タネツケバナ、ハルジオンあるいはヒメジオン、カラマツソウ、ワスレナグサ、フッキソウ…。これらの同定には大雪山国立公園パークボランティアのみなさんのお力をお借りしました。いずれも、野や里に生える草花です。いくらか外来種もありそうですが、まずは、特定外来生物オオハンゴンソウが再生していないことが分かり安心しました。
現在は、手法調査として、1メートル幅×25メートルの遮光シート2枚を年々移設しながら効果を確かめています。
オオハンゴンソウ以外の植物の進出を促すには、遮光シートを剥がし裸地をあらわにする時期を夏の初めにするのが良いのではないか。御意見をいただき、これに沿った文献も見つかり、試行錯誤を続けています。
いずれこの手法が有効だと認められれば、全面展開して根絶やしにしたいところです。
オオハンゴンソウ以外の植物の進出を促すには、遮光シートを剥がし裸地をあらわにする時期を夏の初めにするのが良いのではないか。御意見をいただき、これに沿った文献も見つかり、試行錯誤を続けています。
いずれこの手法が有効だと認められれば、全面展開して根絶やしにしたいところです。