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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

ウチダザリガニ防除活動

2013年07月22日
上士幌
皆さんこんにちは!
十勝地域は、ジャガイモの花が咲く時期になりました。
晴れた日の青空とジャガイモの白い花は、とても綺麗ですよ♪

この時期といいますと、ジャガイモの花だけではなく、ウチダザリガニ防除活動の時期でもあります。
ということで、7月16日~19日に然別湖で行った、ウチダザリガニの防除活動について書きたいと思います。

然別湖では、ニホンザリガニやミヤベイワナ(オショロコマの亜種)・水草などを守るため、特定外来生物のウチダザリガニ防除活動を毎年数回行っています。
特定外来生物というと、以前にセイヨウオオマルハナバチについて書きましたが、ウチダザリガニもセイヨウオオマルハナバチと同じ特定外来生物なんですよ。
然別湖やウチダザリガニ防除活動については、私の先輩のアクティブ・レンジャーも日記を書いているので、過去の記事も読んでみてください。ウチダザリガニの他にも、面白い内容の日記がたくさんありますよ。




今回のウチダザリガニ防除活動は、鹿追町役場や然別湖ネイチャーセンター、そしてPVといった方々と環境省で行いました。
どうやってザリガニを捕まえるかといいますと、写真のような罠に餌を仕掛けて湖に沈め、翌日に罠を引き上げて入っていたザリガニを捕獲するという寸法です。




捕獲したザリガニの中では、卵を持った個体や、写真のようにたくさんの子供ザリガニを抱えた個体もいます。




写真はとある1日に捕獲したウチダザリガニの一部です。捕獲したウチダザリガニは、全長や雌雄を調べた後、その場で駆除します。
今回の防除活動では、合計8056体のウチダザリガニを捕獲しました。
そんなにいるの!?っとビックリされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はまだまだ生息しています。こうやって活動をしてみると、環境保全や生物多様性を守ることの大変さを感じます。

いつか然別湖が在りし日の姿に戻れるように、これからも防除活動を行っていきます!!