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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

山の遠景

2009年08月07日
上士幌
梅雨がない北海道にようやく梅雨明け(?)が到来したような暑さになりました。山ではこれから熱射病や脱水症に注意を払って登りましょう。
雪渓の崩れにも細心の注意を払ってください。
山の高山花はそろそろ終わりを迎えています。東大雪エリアで見られるのはイワギキョウ、チシマギキョウ、ミヤマリンドウ、イワブクロなどです。
コケモモやクロウスゴなどの実が見られるようになりました。

最近、動物写真や花の接写ばかりの日記が多くなっていましたのでたまには遠景を紹介することにします。

まずは沼ノ原から見たトムラウシ山です。
鏡面反射は風がないときにそこに居るかどうかです。完全な無風状態ならもっと鏡面に近い風景が撮れたと思います。

8月5日撮影(沼ノ原大沼より)


次はニペソツ山です。
深田百名山(名水百選のように公的な機関の認定ではないので私はこう呼ぶ)に差し替えを本気で考えていたという山です。
その姿を眺めると存在感はありますね。
これはウペペサンケ山から撮影しました。
ウペペサンケ山はニペソツ山に人気の面で大きく水を開けられている山ですが、周辺の山々や湖(糠平湖、然別湖)を眺めることができる点ではなかなか魅力的な山です。

8月6日撮影(ウペペサンケ山より)

天候が良く雲のない日に山を眺めると、登ってみたい衝動に駆られる登山者も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
登りたい欲求もまた山の魅力の裏返しではあります。
ですがその欲求が時に山の“魔力”に負けることがあるのもまた事実。
恐ろしいですね。

おまけ画像は6日に撮影したナキウサギ。
余裕があればこそ途中で時間を取って撮影できるわけです。
とはいえ、あまり粘りすぎて下山時間を誤らないようにしましょう。
夏とはいえ6月の夏至からは日没がかなり早まっているのでこれからさらに注意して計画を立てることが必要になってきます。

8月6日撮影(秘技岩化けの術)

※ウペペサンケ山登山道周辺で熊のフンが7カ所確認されております。大きさから子熊と思われますが好奇心旺盛なお年頃であれば人に平気で近づいてくるので十分な警戒をお願いします。