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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

大雪山の花

2009年07月22日
上士幌
痛ましい遭難事故から一週間ですが、トムラウシ山を目指して続々と入山している状況は現在も変わりません。
くれぐれも繰り返さないことが一番大事なのです。

さて、トムラウシとはアイヌ語で花の多い山という意味なのですが、その花が咲き乱れる風景がまた魅力でもあります。
周辺の山々でも固有の花がよく見られるので疲れた体に力を与えてくれたりします。

前回のヒサゴ沼清掃登山で見かけたその一部を紹介します。


ミヤマリンドウです。この青色が実に良い。咲いたり咲かなかったりするのですが運良く開花に立ち会えました。



ハクサンチドリです。やや白色が強い個体です。



そして大雪山にしか咲かないホソバウルップソウです。
結構な面積に咲いていたのですが、思い切って接写してみました。
水滴が分かるでしょうか。ガスがかかってなおかつ無風状態でしたのでこのような絵になりました。水もしたたるいい女ってとこでしょうか。自己満足の一枚です。

これはまだ一部です。他にも場所は言えませんがエゾルリソウやコマクサなど貴重な高山花がたくさんあります。

それにしても天気が悪い日が続き気温の低い北海道の7月です。くれぐれも無理せず防寒対策には万全を期して大雪山の花を観賞しましょう。

※トムラウシの遭難事故にはいわゆる百名山ブームもあると思いますが、いつか深田久弥が百名山を書くに至った背景(妻への不義、代筆問題、愛人問題)についてシーズンオフにでも書こうかなと思っています。正妻は青森県出身の北畠八穂という女性文学者ですので同じ県民としては触れなくてはならない。女性登山者の皆さんも知っておいても損はないと思ってます。