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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

誰が?なんのため?

2009年06月26日
上士幌
 然別湖の南、白雲山登山道の士幌高原ルート脇に、等間隔に謎のプラスチックコップが埋め込まれていることがこれまでに分かった。単なる廃棄なのかいたずらなのか、はたまた壮大な実験計画なのか、その目的は謎に包まれている。
 発見したのは環境省上士幌自然保護官事務所の三浦アクティブレンジャー(以下AR)。三浦ARによると、発見したのは6月23日。登山口からまもなく最初のプラスチックコップを発見し、下山時に回収するつもりであったが進んでいくと同じ物が等間隔に100m近く続いて数も尋常ではないため不審に思い、事務所ならびに森林管理署と協議することにしたという。
 上士幌自然保護官事務所によると「そのような申請は出ていないしどのような目的であろうと撤去されるべきもの」といい十勝西部森林管理署東大雪支所でも「まったく意味不明で置いた意図がわからない」と困惑している様子。
 気になるコップの中身はというと、三浦ARによれば、前日までの大雨で雨水が溜まっていた物がほとんどで、ハンミョウやコガネムシなどの昆虫が溺れているのがいくつか見られたという。
 三浦ARによれば「たとえ将来ノーベル賞を受賞するような壮大な実験であっても、無許可で実験することはルール違反です」とのこと。
 誰が何のために埋め込んだコップなのか、謎に包まれたまま撤去されることになりそうだ。


目的は?

延々と続く光景


 謎のプラスチックコップ発見から2日後の25日、三浦ARは再びおかしなものと遭遇したそうだ。
 場所は然別湖南岸の遊歩道でうぐいす湾のあたりだという。そこで発見した物は、男物のパンツ。三浦ARによれば、白雲山から天望山、東雲湖を巡る天望山周回線をすべて巡視して湖畔沿いの道を通って登山口に戻るところだったという。
「最初はなんだこれ?と思ったが環境省として見過ごすこともできずどうしようかなと思っていたが、よく見ると茶色い染みが・・・。見なきゃ良かったと思いました。回収することにしたが前週の曇天からようやく晴れて気分の良い湖畔で、男物の下着を持って歩く気分は良いわけないですね。まあ持ち主はどうしてもここでデポしなければならない理由があったんでしょうけど」と冷静に語る三浦ARだが、その目は怒りに満ちていた。
「落とし物として登山口にさらしておこうかなと思いましたが他の利用客もいることだし物が物だけにそれはやめておきました。しかし、誰かが回収してくれると思ったら大間違い。次からは登山者名簿やDNA鑑定の手段を使ってでも持ち主を洗い出す」とも。


おいおい・・・

 三浦ARによれば東雲湖の状況や周辺の開花情報を後日AR日記にアップするという。

※お見苦しい画像で申し訳ありません。次回は花も湖もありの日記にいたしますのでご容赦を。