アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
アクティブ・レンジャーが撮影した国立公園や国指定鳥獣保護区などの風景、自然ふれあい活動など日頃の業務の様子を展示しています。写真を通して北海道各地の自然が持つ素晴らしさや、私たちが取り組む業務について知っていただけましたら幸いです。
環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~
2024年06月01日
上士幌
大雪山国立公園
上士幌管理官事務所 アクティブ・レンジャー 上村 哲也
朽ちてゆくものたち
石狩岳近くにて 8月
取りついた樹種はヤチダモでしょうか。太く真っすぐな幹はそう思わせますが、ハルニレやニレの木にもよくつくようです。今は苔むして見る影もありません。原木が立ち枯れ、あるいは倒木となると、素早く菌糸を張り巡らせます。原木は、養分を吸い尽くされると形を失い崩れていきます。よく見ると、タモギタケもまた小さな虫たちに食いつかれています。
こうして、大木はほかの生き物の食べ物となり、土になっていきます。土になれば何かの木が種を落とし、根を張り、森の木の一本となることでしょう。
緑一色
原始ヶ原にて 7月
原始ヶ原登山口から富良野岳に登る道は、標高700m余りを出発することから、布部川沿いの樹林帯に始まり、三ノ沢で滝の頭を渡ると原始ヶ原に登り上がります。変化に富んだ風景を巡り楽しめます。
原始ヶ原は、十勝岳連峰の南端、標高1,000mから1,300mにわたって広がる高層湿原です。草原が広がりアカエゾマツなどの森が囲んでいます。大雪山には、沼ノ平や沼ノ原、黄金ヶ原などの湿原がありますが、原始ヶ原は中でも大きな広がりを持っています。ほかに比べて池や沼が少なく、どこまでも緑が広がって見えます。マツの濃い緑やカヤ類の明るい緑が躍動しています。湿原が人の立ち入りを拒み、その名のとおり原始の世界が残されています。
原始ヶ原は、十勝岳連峰の南端、標高1,000mから1,300mにわたって広がる高層湿原です。草原が広がりアカエゾマツなどの森が囲んでいます。大雪山には、沼ノ平や沼ノ原、黄金ヶ原などの湿原がありますが、原始ヶ原は中でも大きな広がりを持っています。ほかに比べて池や沼が少なく、どこまでも緑が広がって見えます。マツの濃い緑やカヤ類の明るい緑が躍動しています。湿原が人の立ち入りを拒み、その名のとおり原始の世界が残されています。