アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
アライグマの捕獲を目指して
2010年11月29日
羅臼
全国的に分布域を広げているアライグマ。元々は北米原産の動物ですが、ペットとして日本にやってきました。旺盛な繁殖力や、何でも食べてしまう習性が、農作物被害や希少な在来生物の捕食問題を引き起こし、現在は特定外来生物に指定されています。
アライグマの侵入は知床半島においても例外ではなく、交通事故による死亡個体や、自動撮影のカメラによって存在が確認されています。
知床には、日本に130羽程しか生息していないシマフクロウを始め、希少生物が多数生息しています。特に、木登りが得意なアライグマによる、シマフクロウのヒナの捕食が心配されているのです。
環境省では、地元自治体や研究者と協力して、アライグマの捕獲ワナや赤外線センサーを利用した自動撮影カメラを設置しています。現在までのところ、捕獲には至っていませんが、設置していたカメラには昨年も今年もアライグマの姿が映り込んでいました。
今年の10月に撮影したアライグマ。シッポに縞々があるのが、タヌキとの簡単な区別ポイントです。カメラの前にはクモの巣が・・。
日々カメラや捕獲ワナの点検をしていると、様々な森の住人が記録されていることにも驚きます。人間の目の前には中々現れないエゾクロテン(右下)や大きなヒグマも写っていました。
捕獲作業は今後も継続する予定です。知床の豊かな自然がいつまでも保たれるには、こうした地道な活動も続けていかなくてはならないのです。
アライグマの侵入は知床半島においても例外ではなく、交通事故による死亡個体や、自動撮影のカメラによって存在が確認されています。
知床には、日本に130羽程しか生息していないシマフクロウを始め、希少生物が多数生息しています。特に、木登りが得意なアライグマによる、シマフクロウのヒナの捕食が心配されているのです。
環境省では、地元自治体や研究者と協力して、アライグマの捕獲ワナや赤外線センサーを利用した自動撮影カメラを設置しています。現在までのところ、捕獲には至っていませんが、設置していたカメラには昨年も今年もアライグマの姿が映り込んでいました。
今年の10月に撮影したアライグマ。シッポに縞々があるのが、タヌキとの簡単な区別ポイントです。カメラの前にはクモの巣が・・。
日々カメラや捕獲ワナの点検をしていると、様々な森の住人が記録されていることにも驚きます。人間の目の前には中々現れないエゾクロテン(右下)や大きなヒグマも写っていました。
捕獲作業は今後も継続する予定です。知床の豊かな自然がいつまでも保たれるには、こうした地道な活動も続けていかなくてはならないのです。