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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

はじめまして、みなさん、知床、羅臼、動物たち

2014年06月18日
羅臼
みなさんはじめまして!

6月から羅臼自然保護官事務所(以下羅臼RO)にアクティブレンジャーとして着任しました、
高橋 法人(たかはし のりひと)です。

自然が好きで、生物の調査や森林整備にこれまで携わってきました。
ここ羅臼においても、日々楽しく、勉強しながら業務を行って参りますので
どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、場面はかわりましてここは羅臼ビジターセンターの駐車場です。



みなさんこれが何かわかるでしょうか?(手を伸ばしているのは私です)

実はこれ、「ネズミイルカ」というイルカの仲間なのだそうです。



う~ん、イルカですね。

このイルカ、混獲されたものでこの後は検体として研究機関へ送られるようです(よく見ると眼の後ろに網にかかった痕跡が確認できますね)。

知床にはこの他に、マッコウクジラやシャチなどクジラ目の仲間や、日本における陸上最大のほ乳類であるヒグマ、オオワシやオジロワシ…etc など本州では見ることが難しい野生生物が多く生息しています。

着任して1週間ほどですが、エゾシカやキツネと道路でたびたび鉢合わせします。
さすが知床!さすが北海道!といったところですが、ここは彼らの世界でもあります。
人間と自然、この両者が共存できる環境について改めて考えさせられました。
あと、みなさんも運転には気をつけてくださいね。

※なお、海岸に打ち上げられたクジラの死骸に複数のヒグマが寄りつくことが過去に確認されています(海生生物に限らずシカの死体にもですが)。屋外でこのような死体を発見した場合は、大変危険なので近寄らず、羅臼ROまでご連絡ください。

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そんな野生動物が多く暮らす知床・羅臼ですが、他所の例にもれず外来生物の拡大が懸念されています。



こちらはアメリカオニアザミ。
見た目のとおり棘があり、鹿も食べないことと生来の繁殖力の強さが相まって、広範囲に勢力圏を拡大しています。

このほか、アライグマセイヨウオオハナマルバチなど本来生息していない生物が国立公園内でも確認され、在来種の生存圏を脅かしています。

これらの外来生物の情報があれば、ぜひ羅臼地方環境事務所までお寄せください。
まだまだ分からないことだらけですが、羅臼の自然を守るため一所懸命に取り組んでいきたいと思います。