アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
ふと見るとアライグマの足跡!
2013年02月01日
羅臼
1月中旬に、羅臼ビジターセンター付近を巡視中にアライグマの足跡を発見!!この真冬になぜ?と思ったのですが、話によると繁殖期は真冬で、雄のアライグマは、ねぐらから出てきてパートナーを探すことがあるのだとか。
アライグマは、外来生物法によって特定外来生物に指定されており、本来の自然生態系を壊してしまう危険のある野生動物です。また知床半島には希少な猛禽類であるシマフクロウが生息しており、アライグマは木登りが得意ため、木の洞で生活するシマフクロウの生息環境を脅かす存在であることが知られています。
万が一にでも10年・20年先、知床にアライグマがぞろぞろと歩くなんて事になってしまっては、シマフクロウ存続の危機です。そんなことにならないように、羅臼自然保護官事務所では、センサーカメラによって日々アライグマの動向を監視しております。カメラに写った場合、新しい痕跡が見つかった場合など、捕獲のためのワナを設置する事があります。
羅臼ビジターセンター シマフクロウ剥製
いつまでもシマフクロウの生息できる知床であってほしいものです。
今回発見のアライグマ足跡(後藤AR撮影)
アライグマの足跡は、五本指であるのが最大の特徴です。上の写真でもくっきりと5本指のあとが残っています。非常にわかりやすい足跡です。
今回の足跡発見!により、足跡発見場所でアライグマの捕獲ワナを現在設置しています。
羅臼自然保護官事務所では、昨年も数件のアライグマ目撃情報が寄せられており、これから、ますますアライグマの動向に注視していかなければならないと感じています。
最後に、ただ一つ忘れてはいけないことは、アライグマが悪いのではなく、それを持ち込んでしまった人間に責任があるということです。メディアなどではいかにも外来生物が悪者であるような演出をする番組がありますが、私はあまり好きではありません。
元をたどればほとんどの場合、元凶となっているのは、人間なのです。
アライグマは、外来生物法によって特定外来生物に指定されており、本来の自然生態系を壊してしまう危険のある野生動物です。また知床半島には希少な猛禽類であるシマフクロウが生息しており、アライグマは木登りが得意ため、木の洞で生活するシマフクロウの生息環境を脅かす存在であることが知られています。
万が一にでも10年・20年先、知床にアライグマがぞろぞろと歩くなんて事になってしまっては、シマフクロウ存続の危機です。そんなことにならないように、羅臼自然保護官事務所では、センサーカメラによって日々アライグマの動向を監視しております。カメラに写った場合、新しい痕跡が見つかった場合など、捕獲のためのワナを設置する事があります。
羅臼ビジターセンター シマフクロウ剥製
いつまでもシマフクロウの生息できる知床であってほしいものです。
今回発見のアライグマ足跡(後藤AR撮影)
アライグマの足跡は、五本指であるのが最大の特徴です。上の写真でもくっきりと5本指のあとが残っています。非常にわかりやすい足跡です。
今回の足跡発見!により、足跡発見場所でアライグマの捕獲ワナを現在設置しています。
羅臼自然保護官事務所では、昨年も数件のアライグマ目撃情報が寄せられており、これから、ますますアライグマの動向に注視していかなければならないと感じています。
最後に、ただ一つ忘れてはいけないことは、アライグマが悪いのではなく、それを持ち込んでしまった人間に責任があるということです。メディアなどではいかにも外来生物が悪者であるような演出をする番組がありますが、私はあまり好きではありません。
元をたどればほとんどの場合、元凶となっているのは、人間なのです。