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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

シーズン最終 羅臼湖

2013年11月01日
羅臼
ヘアジャムじゃない三浦です。

国道334号知床横断道路の冬季閉鎖(11月7日15時より)に伴い羅臼湖歩道での業務も今シーズン最終となりました。
支障木処理や鉄杭ロープの撤去作業等、冬到来を前にやるべきことを片付け来シーズンを待ちます。
そして、羅臼湖歩道は来シーズン大きく変わります。

その1 
入り口と二の沼の中間点に枝道ができ、標高約780mの展望台(岩)へ行くことが出来ます。
今シーズンから国道からの入り口を付け替え、一の沼を通らないルートでしたがこの展望台からは一の沼を眺望でき、また知西別岳、羅臼岳、国後島まで見渡せる360度のパノラマが展開します。

その2
羅臼湖への最後の木道が撤去され湿地帯を迂回する新たなルートが出来ます。
これまで湿原の真ん中を通っていた木道ですが、腐朽が著しく踏み抜いてしまう穴が多く、さらにシーソー状態となって怪我人も出るなど限界に来ていました。そこで、来シーズンは現在よりも羅臼湖に向かって左側のササ群落を通るルートに付け替え工事をします。
工事終了までは既存木道を通ることになりますので、知西別岳をまっすぐに眺めながら羅臼湖へ到達するルートに名残惜しさを感じる方は最後ですから是非お越しください。

その3
ぬかるみ箇所が大幅に減ります。
今シーズンはアヤメが原の木道工事を皮切りに四の沼~五の沼間の石組み&木道工事を行ってぬかるみ対策(植生保護)を進めていますが、所々に長靴でも歩きたくない水たまり箇所があります。来シーズンはそのあたりの対策も進めて行きますが、だからといって長靴使用の羅臼湖ルールがなくなるわけではありません。来シーズンも引き続き長靴での利用をお待ちしています。


三の沼の逆さ羅臼岳

展望台からの国後島

羅臼湖への新ルート(正面は知西別岳)