アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
「えんぴつから学ぼう森のこと」を開催しました!
2023年03月24日
羅臼
こんにちは!羅臼自然保護官事務所の吉田です。
2022年12月7日(日)に、知床羅臼ビジターセンターにて開催した「えんぴつから学ぼう森のこと」の様子をお伝えします。
2022年12月7日(日)に、知床羅臼ビジターセンターにて開催した「えんぴつから学ぼう森のこと」の様子をお伝えします。
みなさんは、えんぴつが何からできているかご存じですか?
最近は、新聞の古紙を利用したものや、特殊な金属でできたものなど、様々な種類のえんぴつが見受けられますが、基本は“木”で作られていますよね。
最近は、新聞の古紙を利用したものや、特殊な金属でできたものなど、様々な種類のえんぴつが見受けられますが、基本は“木”で作られていますよね。
小学校の時、テストの答案がわからない時に番号を書いて転がした経験がある筆者ですが、今回のイベントは、なんと、えんぴつを作りながら、森のこと、知床のことが学べる素敵なものでした。
講師として、釧路で活躍されている「まちまちえんぴつ」の五十部氏と小笠原氏をお呼びして、えんぴつ作りはもちろんのこと、森の成り立ちや木材の利活用の方法などをレクチャーしていただきました。開催地が羅臼町ということで、知床の森に棲んでいる生き物クイズをはじめ、どんな樹種が生育し、なぜトドマツやミズナラをはじめとする特定の樹種が知床に多いのか理由を解説していただきました。大人も納得のレクチャー内容になっており、私自身とても勉強になりました。
今回、材料として使用したのが“ハンノキ”と“トドマツ”と“イチイ”です!
それぞれの素材で作られた板に芯を挟み込んでボンドで接着します。
それぞれの素材で作られた板に芯を挟み込んでボンドで接着します。
最後にカンナで削り、えんぴつ特有の形である六角形に仕上げていきます。
削りすぎても持ちにくく、削らないと持ちにくい。大胆さと慎重さが求められる作業です。
参加されたみなさんは、自分の持ちやすい太さを試行錯誤し、“業物”を仕上げていました。
削りすぎても持ちにくく、削らないと持ちにくい。大胆さと慎重さが求められる作業です。
参加されたみなさんは、自分の持ちやすい太さを試行錯誤し、“業物”を仕上げていました。
また、作成にあたり、ハンノキは柔らかく加工しやすい、トドマツは軽くていい香りがする、イチイは固くて比較的重量感がある、といった感じに、樹種の特徴を体感することができました。
今回のイベントも10名枠がすべて埋まる程の大盛況であり、参加者はマイえんぴつを作り、ご満悦の様子でした!えんぴつを作りながら学んだ森のこと、林業のこと、知床のことを、作ったえんぴつを使う度に思い出してほしいです!
知床羅臼ビジターセンターでは、定期的にイベントを開催しています。
ご案内については、知床羅臼ビジターセンターwebページをご確認ください。
ご案内については、知床羅臼ビジターセンターwebページをご確認ください。