アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
羅臼湖は彼らの園
2019年08月19日お盆が過ぎ、人の出入りが少し落ち着いたように思える知床・羅臼。最高気温が20℃を越えない日が多くなり、すでに秋の雰囲気が漂っております。
大小様々な湖沼群を見ながら知床最大の面積を誇る羅臼湖へ向かう羅臼湖遊歩道。こちらでもお盆には沢山の方が訪れているのを目にしました。
皆さんは一体何を目的に羅臼湖へと足を運ばれていたのでしょうか。まだ見ぬ景観を見るためでしょうか、生きもの観察でしょうか、息抜きでしょうか、それとも日頃の運動不足解消のためでしょうか。
私はもっぱら植物を見に足を運んでいます。
羅臼湖遊歩道でも秋の雰囲気が漂いはじめ、THE花の季節は終わりを迎えております。(ウメバチソウやエゾリンドウ、サワギキョウなど秋の花々は咲いております。)
そんなときには何を見ればよいのか。こんな植物たちは如何でしょう。
左上:キタノカワズスゲ 右上:ヤチスゲ
左下:トマリスゲ 右下:オニナルコスゲ
左上:ミタケスゲ 右上:ムジナスゲ
左下:タカネハリスゲ 右下:ラウススゲ
こちらはカヤツリグサ科スゲ属の植物たちです。羅臼湖遊歩道は様々なスゲに出会えるスゲロード。ここに足を踏み入れたならば幾らでも目に入ってくる彼らを通して、美しい花々とは異なる、植物の幾何学的な世界を堪能してみては如何でしょうか。
秋はすぐそこ。彼らが枯れる前にお越しください。
※こんなのも一緒に見られます。
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・今回は羅臼湖遊歩道沿いで見かけやすいスゲたちを紹介しています。
・羅臼湖をご利用の際は「羅臼湖ルール」をご確認いただくとともに、ご協力をお願いたします。
・特に遊歩道外を踏まないため、後悔しないために長靴を履いてください。