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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

チシマ○○

2023年12月18日
羅臼 高林紗弥香
こんにちは。羅臼自然保護官事務所の高林です。
 
羅臼自然保護官事務所の夏のメイン業務である利用者計測カウンターの管理・片付けも無事に終え、山巡視もオフシーズンとなり、記録を少し振り返っていました。
 
アクティブレンジャー(以下AR)になるまで植物への興味は人並み以下でしたが、着任時の先輩ARから指導を受け、少しずつ覚えようと頑張っているところです。
 
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チシマクモマグサ(ユキノシタ科)
登山道で良く見かけますが白い花びらと黄緑のコントラストがかわいらしいです。
 
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チシマワレモコウ(バラ科)
名前と形状が好きです。
 
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チシマヒョウタンボク(スイカズラ科)
ずぶ濡れになりながらハイマツを漕ぐ途中見かけた不思議な形状の実に癒やされました。
 
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チシマゼキショウ(チシマゼキショウ科)
しっかりと開花している状況をいつか確認したいです。
 
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チシマコハマギク(キク科)
知床国立公園の指定書で名前を見かけ、ひと目見てみたいと、探していました。出会いは突然で、とある調査の移動中、記録したものでした。別途調査中だったので、このピンボケ写真1枚だけになってしまったことが心残りです。
 
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チシマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
名前を検索すると上位にAR日記がヒットします。
知床・羅臼の身近?な植物1
羅臼の先輩ARが書いた日記で、チシマコゴメグサをひと目見たいという記事でした。
私はこの花を探しているわけではないのですが、なぜだかばったり遭遇してしまう花です。
 
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チシマツガザクラ(ツツジ科)
ハイタワーのような出で立ちで、風に吹かれぷるぷる揺れながら、花を咲かせる姿が好きで、毎年の楽しみです。高山植物の中で個人的に一番好きです。
 
他にも、チシマフウロ、チシマザサ、チシマアザミ、チシマミクリ・・・
チシマ、チシマ、チシマ・・・
チシマを冠する植物が確認出来るのは知床だけではありませんが、それでも知床半島から繋がる島々の先に、千島列島が続いていることを意識せずにはいられません。
 
また、植物を見てなぜ、そこに生育しているのかを考えることも、私にとって観察の面白さの1つです。
知床の多様性をこれからも自分の目で確かめていきたいです。

【おまけ】
 
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このキク科植物の正体は・・・
チシマコハマギクだと思い記録していた花はアポイアズマギクでした。
アポイと名のつく植物は出会ったことがなかったのですが、まさか知床でお目にかかれるとは・・・
まだまだ知らないことは沢山で、来年のグリーンシーズンも楽しみで仕方ないです。