アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
この季節になると行うこと。
2010年11月12日
羅臼
それは、冬に向けての準備です。
長い冬が一年の半分ほどを占める知床は、短い春と夏と秋がのこり半分で過ぎ去ります。
その間行う国立公園の管理業務の一つとして、利用者カウンターの管理があります。
知床国立公園内には、全部で11基の利用者カウンターが設置され、
そのうち羅臼自然保護官事務所では、5基の管理を行っています。
夏の間は、定期的にバッテリーの交換や蓄積されたデータ収集など行いますが、冬は殆ど利用がないため、羅臼側のカウンターは全て撤去しています。
先日最後となる「観音岩・ウナキベツ」という、海岸線に設置してあるカウンターの撤去を終えました。
利用者カウンターは、国立公園に訪れるたくさんの人々の利用状況を把握し、収集したデータは、適正に利用するための検討やルール作りの基礎的な資料になります。
このほかにも、国立公園内の登山道の管理も行います。
下の写真は、先月行った登山道上の迷い込み防止ロープの撤去をしているところです。シーズン中、遅くまで雪渓が残る「屏風岩」という場所に設置しているものですが、毎年積雪に埋まる前に撤去しています。
こうして冬支度が済むと、一気に冬が近づいてくるようです。
来シーズンも多くの方がこの知床を訪れるでしょう。
これからもずっと適正な利用のもと、感動的な体験を提供できる場であり続けてほしい、そう願っています。