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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

水鳥がいなくなった!?

2011年01月17日
羅臼
雪はほとんど降りませんが、冷え込む毎日が続いています。
野付湾内は全面が結氷し、見渡す限りの氷原が広がっていました。
真っ白になった湾内に水鳥の姿はほとんど無く、オオハクチョウやカモ達でにぎわっていた湾内は静まりかえっていました。



水鳥に代わってたくさん見かけたのは、オオワシやオジロワシ。
彼らはこの時期行われる「氷下待ち網漁」のおこぼれを求めてやってきます。多分100羽以上いたでしょう。

野付半島側には、まとまった数の水鳥はいませんでしたが、対岸の尾岱沼(おだいとう)まで行くと、ようやく沢山の水鳥を確認することが出来ました。


ここには比較的水量の多い川があり、半島側よりも結氷する時期が遅いことから、水鳥が餌や休憩場所を求めて集まってくるようです。


ここもそろそろ凍りそう!?氷の上をペタペタ歩くマガモは一見愛らしいですが、生きていくために、彼らも必死です。厳しい環境で生きていくことは本当に大変ですね。


***お願い***
各地で鳥インフルエンザの発生が確認されたことに伴い、野鳥の監視体制を通常よりも強化しています。これは鳥インフルエンザに感染した個体を早期に発見することで、野鳥はもとより、家きん(ニワトリなど)への感染を未然に防ぐことを目的にしています。

野付半島では、尾岱沼側の河口に沢山の水鳥が見られますが、過度な接近やエサやりなどは控えて下さい。人間の食べ物は鳥の消化器官には適していませんし、接近により鳥インフルエンザウィルスを人間が他の地域へ持ち込んでしまう可能性もあります。