アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
風の道ルサ 【自然観察会開催のご案内】
2010年03月11日
羅臼
羅臼町市街地から約16㎞。北浜にルサという地があります。
そこは知床半島の山々がもっとも低いところ。
標高270mの最低鞍部から羅臼側にルサ川、斜里側のルシャ川が流れています。両方の川を結ぶ線は知床半島を横断するには最短の距離で、その昔アイヌの人々が半島を越える道として使っていました。
山から谷に風が吹き下ろされ、出口付近では強い風となります。
半島最低鞍部であるルサは、半島にぶつかる風が集約し、強風となって
河口へとおりてくるのです。
そんな風の道ルサ川には、強風に耐えながらも懸命に命をつなぐ生き物たちがたくさんいます。
水の多い土地を好むハンノキ類からミズナラ、ハリギリ、カエデ類、ダケカンバやトドマツなど、河川から山野にかけて樹木の移り変わりをみることもできます。枯れて水面に落ちるミズナラの葉は水生昆虫の大好物。そして、それらを食べて成長したサケは、海に降りて数年後、大きなお腹に卵を抱えて戻ってくるのです。それらはヒグマやキタキツネたちの重要な栄養源となり、命はつながっていきます。
春から秋にかけてたくさんの生き物たちの活気にあふれていたルサ。
真っ白な雪の世界に覆われている現在、生き物たちの気配すら感じとれないように見えます。
しかし、まったくいなくなってしまったわけではありません。
葉を落として寒さに耐えている樹木たちは、芽をふくらませ春を待ちわびているのです。雪上にはエゾモモンガの食痕や、恋の季節をむかえたキタキツネの忙しそうに歩き回る足跡、谷に身を寄せるオオワシやオジロワシの姿など、今だからこそ見られる景色があります。
来る3月20日(土)
ルサ川河口で、スノーシューで歩く自然観察会を行います。
昨年6月にオープンしたルサフィールドハウスで、ルサ周辺の地形の特性や歴史を簡単にレクチャーしてから野外に出発です。
さあ、どんな出会いがあるでしょう。
奧にルサのっこし(知床半島最低鞍部)がみえるルサ川河口
ダケカンバ林を歩きます。
この穴を使っている動物はだれかな?
そこは知床半島の山々がもっとも低いところ。
標高270mの最低鞍部から羅臼側にルサ川、斜里側のルシャ川が流れています。両方の川を結ぶ線は知床半島を横断するには最短の距離で、その昔アイヌの人々が半島を越える道として使っていました。
山から谷に風が吹き下ろされ、出口付近では強い風となります。
半島最低鞍部であるルサは、半島にぶつかる風が集約し、強風となって
河口へとおりてくるのです。
そんな風の道ルサ川には、強風に耐えながらも懸命に命をつなぐ生き物たちがたくさんいます。
水の多い土地を好むハンノキ類からミズナラ、ハリギリ、カエデ類、ダケカンバやトドマツなど、河川から山野にかけて樹木の移り変わりをみることもできます。枯れて水面に落ちるミズナラの葉は水生昆虫の大好物。そして、それらを食べて成長したサケは、海に降りて数年後、大きなお腹に卵を抱えて戻ってくるのです。それらはヒグマやキタキツネたちの重要な栄養源となり、命はつながっていきます。
春から秋にかけてたくさんの生き物たちの活気にあふれていたルサ。
真っ白な雪の世界に覆われている現在、生き物たちの気配すら感じとれないように見えます。
しかし、まったくいなくなってしまったわけではありません。
葉を落として寒さに耐えている樹木たちは、芽をふくらませ春を待ちわびているのです。雪上にはエゾモモンガの食痕や、恋の季節をむかえたキタキツネの忙しそうに歩き回る足跡、谷に身を寄せるオオワシやオジロワシの姿など、今だからこそ見られる景色があります。
来る3月20日(土)
ルサ川河口で、スノーシューで歩く自然観察会を行います。
昨年6月にオープンしたルサフィールドハウスで、ルサ周辺の地形の特性や歴史を簡単にレクチャーしてから野外に出発です。
さあ、どんな出会いがあるでしょう。
奧にルサのっこし(知床半島最低鞍部)がみえるルサ川河口
ダケカンバ林を歩きます。
この穴を使っている動物はだれかな?