アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
知床学 ‐ぼくたち、わたしたちの知床‐
2012年11月22日
羅臼
前回の日記で報告した「知床学」出張授業の二日目をお届けします。
↓一日目の様子↓
http://hokkaido.env.go.jp/blog/2012/11/994.html
「知床の自然を守るために必要なこと、自分たちにできること」を考えてくる、という宿題を渡して終了した授業一日目から一晩、
さて、子どもたちは宿題をやってきてくれたでしょうか。
二日目の授業のテーマは、「ぼくたち、わたしたちの知床」です。
一日目にみんなでつくった「知床の生態系」に貼られている、それぞれが描いた絵。山の生きもの、海の…、川の…、自分の絵があるグループに分かれて話し合ってもらいました。
それぞれが考えてきた「知床の自然を守るために必要なこと、自分たちにできること」をグループ内で発表しあい、紙にまとめてもらいます。
そして、みんなの前で発表してもらいました。
「ゴミをすてない・ひろう(動物がすめなくなる!)」
「やせいの動物にえさをあげない」
「生ゴミの味をおぼえさせない」
「水をむだにしない」
「どうぶつをいじめない(びっくりさせない)」
「どうぶつのすみかをたいせつにする」
などなど…。
子どもたちは、しっかり考えてきてくれました。
みんなからのたくさんの意見はどれも素晴らしいもの。
その内容ももちろんだけど、知床で生まれ育ったみんなが、知床のことを一生懸命考えた、そのこと自体が素晴らしい。
海にクジラがいるのも、川にシマフクロウがいるのも、美味しい魚がたくさん食べられるのも、毎日のことだと当たり前になってしまう。
だからこそ、みんなが考えるってことが素晴らしいということ。
知床の自然を守り、残し、伝えるために、大人たちもみんなで手分けをして色々なことをしている。
知床で暮らす人々、政府や役所、役場の人、専門家などたくさんの人が集まって、会議をして話し合っている。調査や研究をして、ダムなどの河川工作物を改良してサケが行き来できる川にしたり、海の資源を大切にするために魚を獲る量などを決めたり、増えすぎたエゾシカから植生を守ったり…。自然を大切にしながらたくさんの人に知床の自然の良さを体感してもらうためにルールを決めたり、ヒグマと共に生きていくための道を考えたり…。美味しい魚貝類など、知床の恵みをたくさんの人にPRして知ってもらったり…。
魚を獲っているお父さんも、それを手伝っているお母さんも、知床の恵みをたくさんの人に食べてもらいたいと、きっと思っている。知床の恵みは素晴らしいって知っているから。
みんなのふるさとは素晴らしい。
二日間にわたる授業は、こうして終えたのです。
授業の最後に、アンケートに答えてもらっていました。
そこには、
「いつもたべてる魚も命のつながりだった」
「知床がこんなにすごいところだと知らなかった」
「世界の人に自まんしたい」
などと書いてくれていました。
目をキラキラさせて話を聞いてくれ、問いかけにも競争のように元気いっぱい大声で発言してくれる、そんな羅臼の子どもたちと一緒につくった「知床学」の授業は、私にたくさんのことを教えてくれました。
世界に誇る自然遺産の町に暮らす子どもたち。
そして、彼らが担う将来。
この子たちのためにも、私にできることを考え続けていきたいと思います。
↓一日目の様子↓
http://hokkaido.env.go.jp/blog/2012/11/994.html
「知床の自然を守るために必要なこと、自分たちにできること」を考えてくる、という宿題を渡して終了した授業一日目から一晩、
さて、子どもたちは宿題をやってきてくれたでしょうか。
二日目の授業のテーマは、「ぼくたち、わたしたちの知床」です。
一日目にみんなでつくった「知床の生態系」に貼られている、それぞれが描いた絵。山の生きもの、海の…、川の…、自分の絵があるグループに分かれて話し合ってもらいました。
それぞれが考えてきた「知床の自然を守るために必要なこと、自分たちにできること」をグループ内で発表しあい、紙にまとめてもらいます。
そして、みんなの前で発表してもらいました。
「ゴミをすてない・ひろう(動物がすめなくなる!)」
「やせいの動物にえさをあげない」
「生ゴミの味をおぼえさせない」
「水をむだにしない」
「どうぶつをいじめない(びっくりさせない)」
「どうぶつのすみかをたいせつにする」
などなど…。
子どもたちは、しっかり考えてきてくれました。
みんなからのたくさんの意見はどれも素晴らしいもの。
その内容ももちろんだけど、知床で生まれ育ったみんなが、知床のことを一生懸命考えた、そのこと自体が素晴らしい。
海にクジラがいるのも、川にシマフクロウがいるのも、美味しい魚がたくさん食べられるのも、毎日のことだと当たり前になってしまう。
だからこそ、みんなが考えるってことが素晴らしいということ。
知床の自然を守り、残し、伝えるために、大人たちもみんなで手分けをして色々なことをしている。
知床で暮らす人々、政府や役所、役場の人、専門家などたくさんの人が集まって、会議をして話し合っている。調査や研究をして、ダムなどの河川工作物を改良してサケが行き来できる川にしたり、海の資源を大切にするために魚を獲る量などを決めたり、増えすぎたエゾシカから植生を守ったり…。自然を大切にしながらたくさんの人に知床の自然の良さを体感してもらうためにルールを決めたり、ヒグマと共に生きていくための道を考えたり…。美味しい魚貝類など、知床の恵みをたくさんの人にPRして知ってもらったり…。
魚を獲っているお父さんも、それを手伝っているお母さんも、知床の恵みをたくさんの人に食べてもらいたいと、きっと思っている。知床の恵みは素晴らしいって知っているから。
みんなのふるさとは素晴らしい。
二日間にわたる授業は、こうして終えたのです。
授業の最後に、アンケートに答えてもらっていました。
そこには、
「いつもたべてる魚も命のつながりだった」
「知床がこんなにすごいところだと知らなかった」
「世界の人に自まんしたい」
などと書いてくれていました。
目をキラキラさせて話を聞いてくれ、問いかけにも競争のように元気いっぱい大声で発言してくれる、そんな羅臼の子どもたちと一緒につくった「知床学」の授業は、私にたくさんのことを教えてくれました。
世界に誇る自然遺産の町に暮らす子どもたち。
そして、彼らが担う将来。
この子たちのためにも、私にできることを考え続けていきたいと思います。