アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
野生に帰ったオジロワシ
2013年12月09日
羅臼
2011年7月、「羅臼漁港でオジロワシが溺れている。」との通報がありました。
当時のアクティブレンジャー、知床財団、羅臼町、漁業協同組合、多くの団体の方々の手により保護収容された、1羽のオジロワシ。
●2011年7月、保護直後の写真。ずぶぬれです。
当時の記録資料を確認してみたところ、人に対して威嚇はするものの右翼と右脚の力が弱っていた模様です。
その後、釧路湿原野生生物センターの猛禽類医学研究所に収容され、治療とリハビリにより無事に回復。
2013年10月に、再び羅臼の空に帰れることになりました。
●2013年10月。放鳥間際のオジロワシ。
緯度・経度を記録する装置を装着して放鳥しました。
オジロワシには負担をかけてしまうものの、これまでわからなかった行動圏やねぐらなどを知ることができます。
なお、装置は電池が切れる一年後くらいには自然に脱落するようになっています。
現在、羅臼自然保護官事務所では東京農業大学の白木先生のご指導をいただきながら、学生さんたちと共同で、このオジロワシの追跡調査を実施しています。追跡調査の結果は、獣医師さんと情報共有することによって、野生下での生活に適応できているか、再収容の必要性があるか、判断材料の目安になります。
得られたデータからは面白い事実がいろいろとわかってきましたが、具体的な内容の紹介はまた後日、AR日記でお伝えいたします。
調査中に、ハシブトカラス達にちょっかいをかけられている場面にも遭遇しましたが、たくましく生きています。まもなく、知床が海ワシであふれる季節になりますので、いい出会いがある事を願ってやみません。
多くの方々の力で野生復帰したオジロワシ。ぜひ生き抜いて次の世代の子孫を残してほしいものです。
がんばれオジロワシ
当時のアクティブレンジャー、知床財団、羅臼町、漁業協同組合、多くの団体の方々の手により保護収容された、1羽のオジロワシ。
●2011年7月、保護直後の写真。ずぶぬれです。
当時の記録資料を確認してみたところ、人に対して威嚇はするものの右翼と右脚の力が弱っていた模様です。
その後、釧路湿原野生生物センターの猛禽類医学研究所に収容され、治療とリハビリにより無事に回復。
2013年10月に、再び羅臼の空に帰れることになりました。
●2013年10月。放鳥間際のオジロワシ。
緯度・経度を記録する装置を装着して放鳥しました。
オジロワシには負担をかけてしまうものの、これまでわからなかった行動圏やねぐらなどを知ることができます。
なお、装置は電池が切れる一年後くらいには自然に脱落するようになっています。
現在、羅臼自然保護官事務所では東京農業大学の白木先生のご指導をいただきながら、学生さんたちと共同で、このオジロワシの追跡調査を実施しています。追跡調査の結果は、獣医師さんと情報共有することによって、野生下での生活に適応できているか、再収容の必要性があるか、判断材料の目安になります。
得られたデータからは面白い事実がいろいろとわかってきましたが、具体的な内容の紹介はまた後日、AR日記でお伝えいたします。
調査中に、ハシブトカラス達にちょっかいをかけられている場面にも遭遇しましたが、たくましく生きています。まもなく、知床が海ワシであふれる季節になりますので、いい出会いがある事を願ってやみません。
多くの方々の力で野生復帰したオジロワシ。ぜひ生き抜いて次の世代の子孫を残してほしいものです。
がんばれオジロワシ