北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

季節の変わり目

2009年10月14日
羅臼
 10月に入って季節は刻々と秋から冬に姿を変えていきます。昨年の今頃はちょうど見頃だった紅葉も、今年は台風などの影響で一気に冬の装いになりつつあります(鮮やかな紅葉を楽しみにしていたのですが・・)。
 先日は野付半島・野付湾鳥獣保護区の巡視に行ってきましたが、野付半島でもちょうど秋から冬へと季節の変わり目を迎えています。今回は巡視中に見られた「秋」と「冬」の変わり目をご紹介します。



ススキ草原
半島のあちこちで見られたエゾカンゾウやノハナショウブに代って、ススキが風になびいていました。この時期になると、「秋もそろそろ終わりかなぁ」としみじみ感じます。また少しピークが過ぎてしまいましたが、紅葉中のアッケシソウ(別名サンゴソウ)もまだまだ見られます。


冬の訪れを告げるかのように、おびただしい数の水鳥が飛来します。
写真に映っているのはヒドリガモ。


冬の使者オオハクチョウ
野付ネイチャーセンターの方によると今年の初確認は10月2日だそうです。この日確認したオオハクチョウは40羽ほどでしたが、冬に向けてどんどん数は増していきます。
周りにいるのはオナガガモやヒドリガモですが、カモ達に比べてオオハクチョウがかなり大きいのが分かります。

 これからの季節は、多くの水鳥やワシが飛来するため楽しみな季節ですが、長旅に疲れるなど、弱ったり死んでしまう野鳥が目につく季節でもあります。そのため、こうした鳥たちにも目を配りながら巡視しています。野鳥は、体内や羽毛などに細菌や寄生虫などの病原体を持っていることがありますので、見つけても決して素手で触らず、もし触った場合は石けんによる手洗いとうがいをしましょう。また、万一同じ場所でたくさんの野鳥が死亡していたら、まずはセンターの方(野付以外なら近くのビジターセンターなど)にご報告下さい。