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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

予防は大事

2011年12月13日
羅臼
だいぶ寒くなってきましたね。
空気も乾燥してきましたね。
風邪などはひいていませんか?
特に、インフルエンザにはかかりたくないですね。
予防には、“手洗い・うがい”は大切ですよね。


「ガラガラガラ~」
こちらでもインフルエンザにかかりたくないオオワシが、
うがいをしています。
・・・ではありません。
(豪快にクワッ!クワッ!と鳴いているだけです。)


“高病原性鳥インフルエンザ”
特に昨年は、TVや新聞などで目や耳にする機会が多かったのではないでしょうか。
高病原性鳥インフルエンザの影響で問題とされるのは、大きくみて3つ。
1つは、養鶏産業・経済活動への影響。
2つに、ヒトへの感染。新型インフルエンザウィルス変異の可能性。
3つに、希少種を含めた野鳥への伝染。

その中で、私たち環境省は野鳥への対応を主として行っています。

野生種の中にはシマフクロウやヤンバルクイナなど、世界的にみても
とても希少な種が生息する他、昨年大量感染が心配されたナベヅルなど、
越冬のため日本に飛来する希少種がたくさん生息しています。
また、彼ら希少種だけでなく、数多くの鳥類に鳥インフルエンザが
蔓延しないよう、様々な対応をしています。

野鳥への対応、とひとことで言ってもいろいろありますが、
その中で、「水鳥類の糞便調査」があります。
秋冬に飛来してくるガン・カモ類の糞便を採取し、ウィルスを持った鳥が
いないかどうかモニタリングしています。
この調査を行うことで、感染の早期発見や感染状況の把握につながるのです。


ハクチョウやカモの糞を回収し、研究機関に送るのが現場の仕事、
なんですが・・・。

鳥の糞ってみたことあります?よね。
想像されるのはたいてい、白っぽいのが混ざってるビチャっとした感じの
アレだと思います。車の窓やベランダに落とされたり、ね…。
では、ハクチョウの糞は?

この調査を初めて経験したとき、初めてハクチョウの糞にお目にかかり、
びっくり仰天でした。
なんとまぁ、ご立派なこと。

大型犬並みのサイズ。
これは鳥の糞ですよ、と言っても信じない人もいるかもしれません。

ハクチョウはこの大きな体で植物食なので、
このように大きな糞になってしまうようです。

この時期、湖沼や河川、牧草地などにハクチョウやカモが飛来してきています。
冬場しか見られないハクチョウ・カモの姿を、観察に出かけるのもいいですよね。
でも、糞や鳥への近づきすぎには十分に注意して、野鳥観察をしましょう。

そして、外から帰ってきたら必ず、“手洗い・うがい”など、
予防をきちんとしましょうね。

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高病原性鳥インフルエンザについての詳細や、調査結果など掲載しています↓
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/