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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

知床kids

2013年06月06日
羅臼
羅臼町の公民館が主体となって、羅臼町内の小学生を中心に羅臼の自然を楽しみながら学習し、郷土を愛する心を育てる事を目的とした活動『知床kids』
その活動に羅臼自然保護官事務所も参加しています。

今回は知床kidsの今年度の第一回目の活動「ホエール・海鳥ウォッチング」に参加してきた様子をご紹介いたします。

 開級式では、スタッフと子供たち全員で自己紹介。その後は、知床財団職員の山本氏を講師とした海の生き物の解説です。

●わくわくしながら話を聞いています。

クジラのヒゲの標本などを用いて、羅臼の海に生息している動物を解説します。
(標本が見たい方は羅臼ビジターセンターまで!)

さすが羅臼の子供たち。海の生き物の知識は上村ARより豊富です。
講師である山本氏の質問にも次々と答えていきます。


 生き物の知識をバッチリ学習したら、いよいよ出発です。
羅臼港から、観光に訪れた人達がホエールウォッチングに利用する船で出発です。

青空の下、船はどんどん沖へ進みます。
揺れる船で子どもと飴をなめながら、国後島を眺め、生き物でてこないねー」と話したりしていると・・

●船の周辺を俊敏に泳ぐイシイルカ

 イシイルカの群れに遭遇しました!

水族館では見られない、優雅で力強い泳ぎで船についてきます!子供も大人も笑顔がこぼれます。

 顔にかかる冷たい波しぶきにもめげず、みんな夢中で観察していました。


 シャチを見ることは叶いませんでしたが、イシイルカの他にもハシボソミズナギドリの群れを見ることもでき、大満足だったのではないでしょうか。

はしゃぎ疲れたのか、帰りの船では眠っている子もいました。


下船後は公民館で、「今日見れた生き物」「今日の体験で気づいた事」をフィールドノートに記入します。

「船は思ったより揺れる」
「イシイルカとシャチは全然違う」・・・など
他にも様々な感想がありました。

きっと、文字に書きおこすには難しい感動もあったでしょう。

どんなに些細な事でも、気づき、学んで行くことが大切。
知床kidsの活動を通して、多くの羅臼を発見してほしいと思います。

これからの一年間の知床kidsでの活動が楽しみです。