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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

羅臼の吹雪

2008年02月27日
羅臼
 今日(2/27)の羅臼は、先日2/15と同様のひどい吹雪です。視界は真っ白。出勤時に運転していたら道路脇のスノーポールどころか、空中の矢印(矢羽根または視線誘導標:地面近くの視界ゼロの際に道路端の位置を教えてくれる)も時々まったく見えなくなり、徐行運転を余儀なくされました。こんな時、うっかり車を完全停止させると後続車に追突されるのが、北国での運転の難しいところです。

 出勤後に事務仕事をしていると、羅臼町役場からの防災無線がいろいろな情報を次々に提供してくれました。羅臼から相泊へ向かう道道が先ず通行止め、羅臼と町外を結ぶ唯一の道路である国道335号が幌萌-峯浜間で通行止め、ゴミ収集車は午後の収集を中止、路線バスは全路線運休・・・
 国道の通行止めは14時半に解除となりましたが、解除までの4時間、羅臼は完全に陸の孤島となりました。孤立は今冬2回目です。


 羅臼ビジターセンターの駐車場もこんな状態。車が何台かありますが、これはセンターを管理している知床財団職員の車や、環境省職員の車、それに自然保護官事務所の公用車です。

 こんな日でも羅臼ビジターセンターは、頑張って開館しています。しかし14時半の時点で来館者ゼロ。2月はワシや流氷目当ての観光客が意外といるため、強風で観光船が欠航になった日は来館者数が増えることが多いです。しかし今日はさすがに・・・ 
もっとも、こんな視界が悪い日の運転は、路外転落や衝突のもとです。無理してビジターセンターにまで行く必要なしと皆さん判断されたのでしょうか。下手すれば命がけになるので、それが正解でしょうね。
普段の私は、昼休みになると5分ほど車を走らせて、市街まで昼食を食べに出ていますが、さすがに今日はあきらめました。