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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

木階段作りに初挑戦

2007年10月16日
羅臼
10月10日、羅臼湖の二の沼近くの急斜面で木階段作りが行われました。今回の維持補修活動は根室支庁主催で行われ、環境省、林野庁、根室支庁、羅臼町、知床財団、知床ガイド協議会、羅臼山岳会から26名が参加しました。
目的は「木階段作り」なので、当然材料である木材、さらにスコップやカナヅチなどの道具類も運ばなければなりません・・・。30段分の木材と道具を分担して運ぶことになりました。予定では2、3回往復するはずだったのですが、力自慢?の参加者が多かったのか1回で運びきることができました。


木材運搬中


二の沼付近の斜面は、水の通り道となっているため削れやすく、以前設置された歩道もほぼ機能していない状態です。雪解け水の流れる6月頃は、まるで小川のようになっていて、「これが歩道なの!?」とビックリしました。


削れて溝になった歩道はかなり滑ります!!


重い木材運びの後は、いよいよ階段作りです。といっても誰も木階段なんて作ったことがないので、お手本として地元の建設会社の方々に頼んで1段作っていただきました。


作業手順を覚える参加者の皆さん。真剣です!


手順を覚えたところで、2、3人のグループに分かれて作業開始です。土の中に隠れていた石に杭打ちを邪魔されたり、段差を埋めるための土嚢運びに悪戦苦闘しながらも、29段の階段を完成させることができました。


横板を固定する根室支庁職員

完成した木階段
段差もなくなり、かなり歩きやすくなりました。


羅臼湖へ向かう皆さんへ
羅臼湖の歩道は、常に水たまりやぬかるみがあるような所です。雨が降った次の日には、グチャグチャの田んぼ状態で、股のところまで泥まみれ・・・という悲惨な状態になることもあります。そして、靴が汚れるからと歩道を外れると、高山植物を踏みつけてしまいます。作業中も泥一つ付いていない靴で歩いている利用者を見かけました。
足下の植物を踏みつけて、周りの景色は楽しむなんて良い気分はしないですよね?自分のためにも、自然のためにも、羅臼湖歩道に入るときは、どんなに天気が良くても長靴を履いていきましょう!


二の沼の紅葉
残念ながら羅臼岳は雲の中・・・