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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

どこから見る利尻山が好きですか?

2023年01月17日
稚内 津田涼夏
明けましておめでとうございます。
礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

2023年になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

夏は多くの方々が全国から訪れ、高山植物が咲き乱れ、賑わいを見せる利尻礼文サロベツ国立公園ですが、冬は吹きつける雪風の音だけが窓の外から聞こえてきます。

日本最北の国立公園、利尻礼文サロベツ国立公園のシンボルである利尻山は標高1,721mあり、日本百名山の1つです。利尻島から見上げる利尻山、礼文島から見る利尻山、サロベツから見る利尻山と場所場所によって様々な姿を現してくれます。
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利尻島御崎園地から見る利尻山
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礼文島桃岩展望台コースから見る利尻山
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サロベツ湿原センター木道から見る利尻山
今回は礼文島から見える様々な利尻山をご紹介します。
礼文島南部、カナリアパークから見る利尻山は利尻島の東側にポン山のポコッとした形が見えることが特徴です。
ポン山とは、利尻島北部にある標高444mの山です。天気が良い日にはポン山からは目 の前に力強い利尻山を見ることができます。
 
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礼文島南部からの利尻山
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利尻島ポン山からの利尻山
礼文島北部からは利尻島のポン山の形が見えずにスラッとした形が特徴的です。
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礼文島北部からの利尻山
礼文島北部のゴロタ岬からは、西海岸の景色と合わせて利尻山を楽しむことができます。
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礼文島北部ゴロタ岬からの利尻山
礼文島北部にある湖「久種湖」からは、礼文岳と利尻山(山頂のみ)二つの山を同時に見ることができます。
礼文岳の高さは490mに対し、利尻山は1721mと3倍以上の高さの差がありますが、久種湖からは礼文岳の方が高く見えます。
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礼文島北部久種湖からの利尻山
真っ白に積もった冬の利尻山は凜々しくかっこよく、人を寄せつけないようなオーラをまとっています。尾根や谷がはっきり見えることが特徴の1つです。
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礼文島から冬の利尻山
もちろんずっと利尻山が見えている訳ではなく、天気の悪い日は、山頂だけが見えないことや、利尻山が全く見えない日もあります。
 
私のお気に入りは礼文島南部から眺める春の利尻山です。レブンコザクラやエゾノハクサンイチゲが咲き、礼文島の短い高山植物のシーズンが始まる5月中旬ごろは、雪に覆われている利尻山と礼文島の高山植物を一緒に見ることができます。
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礼文島桃岩展望台コースからの利尻山
礼文島内では場所によって様々な利尻山を楽しむことができますが、皆さんはどこから見る利尻山が好きですか?