木柵の修繕を行いました!!

2023年06月27日

稚内中村一貴

こんにちは。
稚内自然保護官事務所の中村です。

普段は利尻島での活動をメインに行っていますが、今回は礼文島での活動を紹介します。

レブンアツモリソウは礼文島にのみ生育する固有種で国内希少野生動植物種に指定され、環境省では関係機関と連携し保護増殖事業に取り組んでいます。

レブンアツモリソウ　5月下旬から6月上旬にかわいらしい形の花を咲かせます

レブンアツモリソウの生育地では盗掘や踏み荒らし防止のために木柵を設けている場所もありますが、強風や積雪によって壊れてしまうことが少なくありません。

根元が腐って倒れてしまった木柵

稚内自然保護官事務所では壊れてしまった柵の修繕を行っています。

作業当日、この日は礼文島にしては珍しく風が穏やかで絶好の作業日和でした。
作業場所に着くと何やら海の方が騒がしく、声のする方を見てみるとアザラシたちが気持ちよさそうに寝転び、時折大きな声で鳴いていました。

ゴマフアザラシ　

アザラシたちからの熱い声援？を受けながら作業開始です。

現地の状況を確認しながら、新しい杭を埋め込む穴を掘っていきます。

ある程度深い穴が掘れたら、ハンマーで杭を打ち込んでいきます。

ハンマーの音に併せてアザラシたちも一層大きな声援を送ってくれました

簡単に抜けないように杭が固定できたら侵入防止用の有刺鉄線を外れないように固定します。

有刺鉄線をピンと張り、又釘でしっかり固定します

足下が不安定な中での作業は大変でしたが、なんとか木柵の修繕を終えることができました。

修繕前（左）と修繕後（右）

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