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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

西海岸沿の集落~召国地区~

2020年09月14日
稚内 津田涼夏

こんにちは!

日が暮れるのがはやくなり、「夏が終わってしまう」、「花の季節が過ぎ去ってしまう」、とヒシヒシと感じております。礼文アクティブレンジャーの津田です。

今回は礼文島の(めし)(くに)地区の巡視を行いました。

召国は、礼文島の北部に位置し、8時間コース(トレッキングコース)の途中の召国分岐から海岸に降りていくコースです。ここは夏の間、漁師さんが住んでいます。海岸沿いには番屋があり昆布漁やウニ漁を行っています。

召国は自動車が通行できる道がありません。徒歩でおよそ1時間坂道を下ります。(召国から出るときは坂道を1時間ちょっと登ることになります。)*ウルシが膝あたりまで伸びていますので、通行の際にはお気を付け下さい。


最初は歩きやすく、景色も見れる最高のコースですが、段々ササに覆われた道になってきます。

どんどん下っていくと、道がなくなり植物に囲まれてしまいます。今年は観光客も少なくトレッキングを行う人も少ないため、植物が伸び放題となっていました。以前まで使っていた道を見極め慎重に前に進んで行きます。


このやぶをぬけると、周囲が明るくなり少し細い林道にでてきます。

細い林道を進んで行くと、海が見えてきました。礼文島の西側の海岸です。ここが召国地区になります。この日は天気もよく、波の音、風の音、鳥のさえずり、そして漁師さんの船の音が聞こえてきました☆

そして、開花しているスナビキソウに出会うことができました。礼文島のスナビキソウは、日本の最北の自生地と言われています。スナビキソウは白い花を咲かせ、アサギマダラという蝶にとって大事な栄養源となっています。周辺でアサギマダラがいないか少し探していましたが、見つかる気配がありません......

いつか礼文島でスナビキソウに集まるアサギマダラに出会えたらと思います☆

アサギマダラについて、大雪山国立公園のAR日記【2020年9月10日 旅をする蝶】に掲載されております。是非ご覧ください。