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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

一斉外来種駆除に参加しました!

2011年05月26日
稚内
毎年5月22日は、『国際生物多様性の日』となっております。この日は国連によって、生物多様性の重要さと、それに関わる諸問題に対する認識を広めるために記念日として設定されています。ここ道北では、『国際生物多様性の日』に合わせて、外来生物の除去作業が5カ所で一斉に行われました。利尻礼文サロベツ国立公園のパークボランティアは5つのグループに分かれております。そのためこの行事は、外来種を取り除き、在来種中心の植生に戻すという意味合いだけでなく、5つのパークボランティアのグループが足並みを揃えて活動するという点でも大きな意義のある行事となっております。
今回私は稚内(浜勇知のコウホネ沼)・豊富(稚咲内の開運橋付近)の活動に参加しました。
今年は一般参加も含め、18名の方が参加してくれました。



駆除する前に、パークボランティアの方が外来種の特徴等を説明しています。
最初はオオアワダチソウ・メマツヨイグサ・アメリカオニアザミを除去しようとしましたが、総出で探しても殆ど見つからず、ヘラオオバコ・セイヨウタンポポを中心に駆除することになりました。
黙々と除去作業中・・・・・・
最後に集合写真を撮りました。今回の成果である外来種の入った袋を纏めたところ、40Lの袋9個分 (重さは約90キロ!!) になりました。




午後からは場所を移し、豊富(開運橋)で活動を行いました。除去したのはオオハンゴンソウという特定外来生物に指定されている植物です。
この場所では一昨年から除去作業を行ってきたそうですが、今年はとても数が少ないとのこと。(10Lの袋1つで済みました)
NPOの方によると、従来まで繁茂していた外来植物が目に見えて少なく、着実に成果は出ているようです。私は今年度の状況しか知りませんが、地域の人々の参加により、このような状態を維持できるよう、少しでも貢献していきたいと思います。