アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
花の季節は終わっても…
2013年10月31日
稚内
礼文島では現在紅葉が見ごろを迎えています。紅葉と言うと木々が真っ赤に染まる光景をイメージされるかもしれませんが、礼文島の紅葉は一面真っ赤には染まらず、樹種によって色が異なるのが特徴です。礼文島に生育する樹種のうち、赤く染まるのはナナカマド(バラ科)・ヤマブドウ(ブドウ科)・ツタウルシ(ウルシ科)など、黄色く染まるのはイタヤカエデ(カエデ科)・ダケカンバ(カバノキ科)、オノエヤナギ(ヤナギ科)などでそれに常緑樹であるトドマツなどのマツ科の緑が合わさってパッチワーク状の色彩が見られます。(ただし、マツ科の中でもカラマツやグイマツは落葉樹で黄色く紅葉します)
礼文島の紅葉(10/23 元地香深線)
また、礼文島の秋は好天に恵まれる日が多いことに加え、空気が澄んでいるのが特徴です。夏は霧の日が多かったり、晴れていても霞がかっていたりして視界が悪い日も多いですが、空気の澄んでいる秋は視界がクリアになり、西海岸の雄大な海食崖地形を観賞しやすくなります。
夏はどうしても目の前の高山植物に目を奪われがちですが、秋は逆に遠くの景色に目を奪われます。礼文島は周囲72kmほどの小さな島ですが、海食崖地形が続く西側の海岸線には圧倒的なスケール感があります。また、東側に目を向けると山頂付近に薄く雪化粧をした利尻山を望むことができ、さらに海の向こうのサハリンを望める日も多くあります。
そのような景色が望める秋は歩道散策にはうってつけの季節です。青い空と海、そして澄みきったきれいな空気の中での散策は非常に気持ちがよく、花の季節とは一味違った魅力があります。
通称ツバメ山から西海岸を望む(10/23 桃岩歩道)
「花の島」のイメージが強い礼文島ですが、花の季節は終わっても、紅葉や美しい景色など花以外の魅力を発見できること、それこそが秋の礼文島散策の醍醐味だと思います。
ゴロタ岬と夕日(10/23 ゴロタ浜)
礼文島の紅葉(10/23 元地香深線)
また、礼文島の秋は好天に恵まれる日が多いことに加え、空気が澄んでいるのが特徴です。夏は霧の日が多かったり、晴れていても霞がかっていたりして視界が悪い日も多いですが、空気の澄んでいる秋は視界がクリアになり、西海岸の雄大な海食崖地形を観賞しやすくなります。
夏はどうしても目の前の高山植物に目を奪われがちですが、秋は逆に遠くの景色に目を奪われます。礼文島は周囲72kmほどの小さな島ですが、海食崖地形が続く西側の海岸線には圧倒的なスケール感があります。また、東側に目を向けると山頂付近に薄く雪化粧をした利尻山を望むことができ、さらに海の向こうのサハリンを望める日も多くあります。
そのような景色が望める秋は歩道散策にはうってつけの季節です。青い空と海、そして澄みきったきれいな空気の中での散策は非常に気持ちがよく、花の季節とは一味違った魅力があります。
通称ツバメ山から西海岸を望む(10/23 桃岩歩道)
「花の島」のイメージが強い礼文島ですが、花の季節は終わっても、紅葉や美しい景色など花以外の魅力を発見できること、それこそが秋の礼文島散策の醍醐味だと思います。
ゴロタ岬と夕日(10/23 ゴロタ浜)