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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

木柵の修繕を行いました

2022年12月28日
稚内 津田涼夏
みなさん、こんにちは。
礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

前回のAR日記では、木柵の破損箇所の確認や修繕に必要な木材や有刺鉄線の量を算出するための現地調査をご紹介しました。
木柵の確認作業を行いました | 北海道地方環境事務所 | 環境省 (env.go.jp)

今回は調査結果を基にして、実際に現地で柵の修繕を行ったので、ご紹介します。
11月末、当日の天気は曇り、礼文島では珍しく風が無く、穏やかな気候の中、作業を進めることができました。

まずは、有刺鉄線が錆びて切れている箇所や、緩んだことで通常の位置より下がっている箇所の鉄線を外し、新しい有刺鉄線を張りました。複数箇所に緩みが発生していたため、作業のほとんどは鉄線の張り直しでした。
1人は有刺鉄線を平行に張り、1人は鉄線を木柱に又釘で打ち付けました。
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有刺鉄線を引っ張る様子
又釘の差し込みが緩いと、鉄線が勢いよく外れ怪我をする恐れがあります。そのため作業は声を掛け合い、慎重に行いました。
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又釘を打ち付けている
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固定された有刺鉄線
また、通常、木柱の間に人が立ち入らないように有刺鉄線を3段から4段張っていますが、
風の影響を受けやすい場所や立入りが容易な場所は、鉄線を多めに設置し、強化をしました。

場所によっては、斜面での作業で滑りやすいため、通常の作業にプラスして細心の注意を払って行ないました。斜面での又釘を打ち付ける作業は力が入りづらく難しく感じました。
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斜面での作業
今回は傾いた木柵を直し、有刺鉄線の張り替えを行いました。
今年は、冬の間の強い風や雪の影響、夏の雨風の影響を受けたため、複数回柵の修繕を行いました。毎年全ての木柵や有刺鉄線を一気に修繕することは難しいですが、職員でできることを少しずつ進めています。
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修繕後の木柵
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修繕後の木柵
作業をしていると、少し雪がちらつきました。
地面からはエゾカワラナデシコ、上空からはオジロワシが私たちに声援をくれました。


今年もAR日記をご覧いただきありがとうございました。
良いお年をお迎えください。