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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

木柵の確認作業を行いました

2022年11月04日
稚内 津田涼夏
みなさん、こんにちは。
礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

環境省や関係機関ではレブンアツモリソウの生育地を盗掘や踏み荒らしから守るために木柵を設置しています。
木柵は冬の間の厳しい風雪により傾きや破損するため、今年の春も関係機関と協力して修繕を行いました。
シーズン開幕に向けて~木柵の修繕を行いました~

しかし、木柵は厳しい冬を耐え抜いても、老朽化のために夏場の雨風で倒れることもあります。また木柱の根元が腐っていることや、有刺鉄線が錆びて切れていることも少なくありません。
簡易修繕はアクティブ・レンジャーでも行うことはできますが、破損の具合によって対応が変わってくるため、自然保護官と一緒に状況を整理しながら修繕方法を検討しています。
今回は破損箇所の確認と、修繕する際に必要な木材や有刺鉄線の量を算出するための現地調査を行いました。



風が当たりやすい斜面では、木柱が傾いていました。1本の木柱が倒れると周りの木柱にも力がかかり倒れやすくなるため、早急に交換・修繕が必要です。どのくらいの間隔で木柱が立っていて、有刺鉄線はどのくらいの長さが必要になるのかを確認していきます。
急な斜面と強い風で確認だけでも大変な作業になり、時間がかかりました。

本来、木柵は木柱の間に人が立ち入らないように有刺鉄線を3段から4段張っています。




今回の調査ではところどころ、有刺鉄線が錆びて切れている箇所や通常の位置よりも下がっている箇所がありました。これでは、柵の中に立ち入られかねません。



そのため、立ち入られやすそうな場所では、応急処置として木材を張りました。
今後、木柱や有刺鉄線の修繕を行い、次年度のシーズンに備えたいと思います。