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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

避難小屋修理

2012年04月13日
稚内
凍てつく長い冬も終わりを迎え、ここ利尻島にも春の兆しが見え始めてきました。
とは言え、まだまだ利尻山は冬山同然!そんな中鴛泊避難小屋が使えなくなっているとの情報もあり、去る4月10日に利尻山登山道等維持管理連絡協議会として、利尻森林事務所の森林官と避難小屋まで登ってきました。

下の写真は8合目の長官山付近から見た山頂です。右下の避難小屋は2階部分だけが出ている状態です。








その避難小屋ですが、積雪期の出入り口である2階扉の羽目板が外され、小屋の中に雪が吹き溜まって扉が開かなくなっていました。おそらく、登山者の方が吹雪の中小屋に辿り着いたものの開け方が分からず、扉を壊して入ったのでしょう。避難小屋は緊急時に使用するものですし今回の利用者もやむを得ない事情があったのでしょうが、そのまま放置しておけば次の利用者に危険が及ぶこともありえます。小屋に何らかの異常があった時は、下山後に必ず管理者(利尻富士町産業建設課:0163-82-1111)までご連絡ください。




この日は小屋内の雪を掻き出し、扉も応急処置をしてとりあえずは使えるようにしてきました。また、扉が歪み内側のカギがかけにくくなっていたので扉上部にチェーンを取り付けたので、小屋を使用する際はこちらを使ってみてください。近いうちに残りの雪出しと、鍵の付け替えに行く予定です。



※注意!!
・本州以南ではあちこちで桜も見ごろを迎え春爛漫といったところですが、利尻山登山にはしっかりとした冬山装備と技術、余裕のある計画で臨んでください。

・登山前には必ず登山計画書を提出してください。各宿泊施設、鴛泊駐在所で受け付けています。現在登山口にポストは設置されていません。