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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

サロベツ・エコモーDay2024

2024年10月17日
稚内 大宮 恋
こんにちは。サロベツ担当アクティブ・レンジャーの大宮です。
10月12日(土)、先日告知しましたサロベツ・エコモーDay2024がサロベツ湿原センター/レストハウスにて開催されました。
天候もよく良いスタートを切れました。

屋外の様子

  

当日の会場の様子として、屋外にてNPO法人ミラココのミラココパーク、稚内地区消防事務組合豊富支署の消防体験コーナー、北宗谷農業協同組合による「ハーベスター展示」がありました。
子供たちは広い遊び場や大きな農業機械に大はしゃぎし、普段行うことの少ない体験に心を躍らせていました。

 

出店ではとても愛らしい羊毛フェルトの販売を行うカムイモデルズ、食品の出店としては伝承の会のお菓子の販売や、すずパンCafeの製菓パン、サロベツファームのフランクフルトやスペアリブなど地元の特産品や手作りの品々が揃い、多くの人がお気に入りの一品を見つける楽しさを味わっていました。
出店を通して、改めて毎日の食事のありがたみを再認識しました。
 

屋内の様子

 

 

屋内では参加すると先着で豊富牛乳や50周年記念誌などがもらえる自然再生クイズラリーが実施されました。参加した人はヒントである展示物を探し、回答を記入します。時折、答えが見つからない子供たちにはヒントが書かれている展示物へと誘導し、最後には答えを見つける事ができました。
 

私の担当した利尻礼文サロベツ国立公園のVR映像を体験できるコーナーでは、初めてのVRに興味津々な子供たちによって賑わいを見せ、中にはゴーグルをつけるとずっと見続ける子もいました。大人の方々も綺麗な景色の映像に言葉を奪われていました。

 

その他にも豊富温泉の紹介コーナーやサロベツ地域の団体の活動展示、さらには利尻礼文サロベツ国立公園指定50周年記念として、宗谷地方の市町共同主催のパネル展や北海道地方環境事務所のパネル展が行われました。
パネル展に訪れた多くの人は国立公園の歴史や風景に魅了されていました。
 

講演会

  

午後からは、「豊富町の酪農と自然」をテーマに講演会が行われました。
酪農のお話しとしては、北宗谷農協青年部豊富支部の方が、自然についてはパークボランティア会員の疋田さんが自らの活動を交えて講演いただきました。
その後、豊富高校の学生と豊富町役場の方を交えて座談会が行われました。

暮らしとしての酪農とサロベツ湿原が共存するには、お互いのことを思いやる心が大切であることを学びました。また、若い世代の方々にも積極的に発言をいただき、良い交流が深められたと思います。

 

サロベツ・エコモーDay2024を終えて


地域の自然や農業について知ることのできる機会はとても重要であると考えています。今後も関係機関や地域の方々と協力しながら、サロベツの自然と農業が共生していくように取り組んでいきたいと思います。

改めまして、ご来場いただきました皆さま、イベント開催にあたりご協力いただいた関係機関の皆さまにお礼申し上げます。