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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

登山道整備

2012年08月22日
稚内
環境省による登山道整備工事が利尻山の沓形コースで始まり、今年度は8合目上部から三眺山までの区間で整備を行っています。昨年度に完了した鴛泊コースの整備と同様、「近自然工法」を用いての整備です。
近自然工法は、元々は河川工法として用いられてきたものですが、雨水や雪解け水などの流水が浸食の要因の一つとなっている登山道に応用されるようになり、現在では利尻山や大雪山、知床などで近自然工法による登山道整備が行なわれています。
利尻山で行っている登山道整備は、登山者の歩きやすさを向上すること以上に、登山道の荒廃や浸食を抑え植生の回復を図るといった利尻山の「自然を守る」ことを目的としています。
お花や景色だけではなく、登山道から見えてくる山の姿もあるかもしれませんね。

さて、工事期間中に沓形コースを利用される方へのお願いです。
工事中も登山道の通行はできますが、登山道上やその脇には整備用の石材や木材が積まれています。整備中ご不便をおかけして申し訳ありませんが、積まれた石材や木材に注意してご通行ください。また同様に、登山道脇には資材置き場が設置されていますが、人が乗るのは危険ですので、決して乗らないようお願いします。

幅の狭い登山道。安全のため、作業現場では作業員の誘導に従っていただきますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。


すべて手作業による整備


資材置き場


整備用の資材