アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
冬の利尻山に入山される方へ
2010年01月06日
稚内
■ 冬の利尻登山の厳しさは国内屈指!!
冬の利尻登山は、日本海からの強烈な季節風を受け続けることになり、その厳しさは国内屈指と言えます。また、利尻島内には山岳救助の専門組織がありません。関係機関等により救助隊が組織されても本州中部山岳並みの速度・技術は求められないため、登山者、または所属する組織等には、高いセルフレスキュー能力が求められます。これから冬の利尻山に向かおうと考えている人は、リスクの高さを認識し、様々な情報を分析したうえで、自分の体力・技術に見合った登山を計画してください。
※例年、夏山装備で登れる期間は、鴛泊コースで6月中旬~9月初旬、沓形コースで7月初旬~9月初旬です。
写真:(左)2月、麓から見た利尻山(右)4月、利尻山北陵 標高1200m付近
冬に山頂が見えることは極めて稀で、標高1000m以上は常に雲に覆われています。
■ 登山計画書を提出してください!!
登山計画書の提出は任意ですが、「緊急時に救助依頼を出す」ことが選択肢に含まれている山行であれば、必ず登山計画書を提出してください。また、登山計画書を提出した場合は、その提出先に必ず下山・山行中止の報告をしてください。
■ 登山計画書の提出先
稚内警察署 鴛泊駐在所
住所)〒097-0101
北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町156-11
電話)0163-82-2110
■ 登山計画書のダウンロード
登山計画書は書式自由ですが、所属団体名、個人名、各自連絡先、各自緊急連絡先、予定ルート、エスケープルート、装備・食料、予備日等必要事項をもれなく記入してください。なお、下記ホームページからも登山計画書の様式をダウンロードすることができますが、夏山用の計画書様式のため、必ず上記の必要事項を追加記入してください。
⇒ 登山計画書のダウンロード
http://kankou.rishiri.jp/rishirisann7.html
その他利用情報
■ 避難小屋の利用について
北稜(鴛泊コース)の避難小屋は標高1,225mの鞍部にあり冬季も使用可能です。ただし、通常4月末頃までは2階の屋根だけしか露出しておらず、雪氷に覆われて発見しづらいこともあります。
また使用時は入り口の開け方に注意しないとドアが破損し、雪が吹き込む原因になるので注意してください。
避難小屋入口は2階北東側(長官山方面)で、ドアパネルの左側に蝶番があり小屋の奥に向かって押し開ける開ける構造になっています。それ以外の方向に強い力をかけないでください。また、ドアパネル周辺に雪が詰まると閉めにくくなるので、使用後は雪を払い、確実にドアが閉まったことを確認してください。
なお、小屋入口の反対側(南西側)には、夏季に利用するトイレブースにブルーシートを巻いて保管しています。入口と間違えてブルーシートを剥がさないようにご注意ください。
写真:避難小屋外観(左)夏期(右)冬期
■ スキー・スノーボードでの入山について
一般的に12月~3月中頃まで、森林限界(標高500m)以上の斜面は降雪直後をのぞいてアイスバーン状態で天候は不安定です。雪が緩むのは例年4月中旬以降。また、森林限界以下の火山扇状地の地形は複雑で、特に植林地などの樹林の混み入った場所では、積雪があっても思うような道筋に進みにくい場合があります。コース選択には十分注意してください。
■ スノーモビル乗り入れ規制について
利尻山の標高500m以上のほとんどは、利尻礼文サロベツ国立公園内の特別保護地区に指定されておりスノーモビル等の乗り入れが禁止されています。下記のウェブページで詳細を確認し利用規制に従ってください。
⇒ 環境省 利尻礼文サロベツ国立公園HP(利用規制情報)
http://www.env.go.jp/park/rishiri/guide/regulation.html
■ 島内の交通・宿泊・商店
島内5箇所のキャンプ場は全て冬期間閉鎖されています。また宿泊施設、レンタカー会社も冬期の営業を行っていない会社もあるので事前に問い合わせてください。
登山用品を扱っている店はありませんがホームセンターやコンビニがあります。ホームセンターでは、ガスカートリッジも扱っていますが、冬用タイプは扱っていませんので来島前にご用意ください。
⇒ 詳細お問い合わせ先
利尻町役場(産業建設課商工観光係) 0163-84-2345
利尻富士町役場(産業建設課商工観光係) 0163-82-1114
なお、上記情報は、平成21年12月28日に利尻山登山道等維持管理連絡協議会から発表されたものです。
冬の利尻登山は、日本海からの強烈な季節風を受け続けることになり、その厳しさは国内屈指と言えます。また、利尻島内には山岳救助の専門組織がありません。関係機関等により救助隊が組織されても本州中部山岳並みの速度・技術は求められないため、登山者、または所属する組織等には、高いセルフレスキュー能力が求められます。これから冬の利尻山に向かおうと考えている人は、リスクの高さを認識し、様々な情報を分析したうえで、自分の体力・技術に見合った登山を計画してください。
※例年、夏山装備で登れる期間は、鴛泊コースで6月中旬~9月初旬、沓形コースで7月初旬~9月初旬です。
写真:(左)2月、麓から見た利尻山(右)4月、利尻山北陵 標高1200m付近
冬に山頂が見えることは極めて稀で、標高1000m以上は常に雲に覆われています。
■ 登山計画書を提出してください!!
登山計画書の提出は任意ですが、「緊急時に救助依頼を出す」ことが選択肢に含まれている山行であれば、必ず登山計画書を提出してください。また、登山計画書を提出した場合は、その提出先に必ず下山・山行中止の報告をしてください。
■ 登山計画書の提出先
稚内警察署 鴛泊駐在所
住所)〒097-0101
北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町156-11
電話)0163-82-2110
■ 登山計画書のダウンロード
登山計画書は書式自由ですが、所属団体名、個人名、各自連絡先、各自緊急連絡先、予定ルート、エスケープルート、装備・食料、予備日等必要事項をもれなく記入してください。なお、下記ホームページからも登山計画書の様式をダウンロードすることができますが、夏山用の計画書様式のため、必ず上記の必要事項を追加記入してください。
⇒ 登山計画書のダウンロード
http://kankou.rishiri.jp/rishirisann7.html
その他利用情報
■ 避難小屋の利用について
北稜(鴛泊コース)の避難小屋は標高1,225mの鞍部にあり冬季も使用可能です。ただし、通常4月末頃までは2階の屋根だけしか露出しておらず、雪氷に覆われて発見しづらいこともあります。
また使用時は入り口の開け方に注意しないとドアが破損し、雪が吹き込む原因になるので注意してください。
避難小屋入口は2階北東側(長官山方面)で、ドアパネルの左側に蝶番があり小屋の奥に向かって押し開ける開ける構造になっています。それ以外の方向に強い力をかけないでください。また、ドアパネル周辺に雪が詰まると閉めにくくなるので、使用後は雪を払い、確実にドアが閉まったことを確認してください。
なお、小屋入口の反対側(南西側)には、夏季に利用するトイレブースにブルーシートを巻いて保管しています。入口と間違えてブルーシートを剥がさないようにご注意ください。
写真:避難小屋外観(左)夏期(右)冬期
■ スキー・スノーボードでの入山について
一般的に12月~3月中頃まで、森林限界(標高500m)以上の斜面は降雪直後をのぞいてアイスバーン状態で天候は不安定です。雪が緩むのは例年4月中旬以降。また、森林限界以下の火山扇状地の地形は複雑で、特に植林地などの樹林の混み入った場所では、積雪があっても思うような道筋に進みにくい場合があります。コース選択には十分注意してください。
■ スノーモビル乗り入れ規制について
利尻山の標高500m以上のほとんどは、利尻礼文サロベツ国立公園内の特別保護地区に指定されておりスノーモビル等の乗り入れが禁止されています。下記のウェブページで詳細を確認し利用規制に従ってください。
⇒ 環境省 利尻礼文サロベツ国立公園HP(利用規制情報)
http://www.env.go.jp/park/rishiri/guide/regulation.html
■ 島内の交通・宿泊・商店
島内5箇所のキャンプ場は全て冬期間閉鎖されています。また宿泊施設、レンタカー会社も冬期の営業を行っていない会社もあるので事前に問い合わせてください。
登山用品を扱っている店はありませんがホームセンターやコンビニがあります。ホームセンターでは、ガスカートリッジも扱っていますが、冬用タイプは扱っていませんので来島前にご用意ください。
⇒ 詳細お問い合わせ先
利尻町役場(産業建設課商工観光係) 0163-84-2345
利尻富士町役場(産業建設課商工観光係) 0163-82-1114
なお、上記情報は、平成21年12月28日に利尻山登山道等維持管理連絡協議会から発表されたものです。