アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
開花
2024年07月19日
稚内
こんにちは。
サロベツARの大宮です。
サロベツでもようやく暑い日が見え隠れしてくる季節になってきました。私は20℃を超える気温でももうヘトヘトです。
そんな気候の中、サロベツの生き物たちは絶好のチャンスだといわんばかりにその顔を見せ始めてきました。
サロベツARの大宮です。
サロベツでもようやく暑い日が見え隠れしてくる季節になってきました。私は20℃を超える気温でももうヘトヘトです。
そんな気候の中、サロベツの生き物たちは絶好のチャンスだといわんばかりにその顔を見せ始めてきました。
サロベツ湿原センターにて
6月下旬の終わり際にはエゾカンゾウが姿を見せてくれました。
去年は気温の影響などによりあまり多くの姿を見せることがなかったようですが、今年はたくさんの咲いている姿を見せてくれました。
写真で魅力すべてを伝えきることができない事がくやしいくらい素晴らしい景色でした。
また稚咲内海岸沿いに夕日に照らされながら咲いているエゾカンゾウも格別でした。
7月上旬には、サロベツ湿原センターの彩りが黄色から紫色に移り変わり、ノハナショウブが満開な季節になりました。
撮影日は少し雲がかかった微妙な天候でしたが、晴れるとノハナショウブ、利尻富士を背景にした写真が撮れるスポットがあるので是非足を運んで見つけてみてください。
幌延ビジターセンターにて
木道を巡視中、視界の端を小さな何かが横切りました。
その犯人を視界に捕らえると正体はトンボでした。
羽化はこの時期になるのかと思いつつ、木道を進んでいくと
羽を乾かしているトンボを見つけました。
こんなに近くで見られることはないと、じっくり観察しました。
種類はシオカラトンボのメスだろうか、と思っている内に飛んでいってしまいました。
もう少し見ていたかったと思い、先に進みます。
進んだ先で付近に人が居ないことを確認してから、河岸で少しの間木道の下を確認すると、今度は羽化直後、体を固めているトンボに遭遇。貴重な瞬間に巡り会えました。
別日に巡視を行っていると、木道上に小さなシルエット。見えにくいですがノビタキです。
少し歩いた後、何かを咥えて飛んでいきました。
飛んだ先を追いかけてみると
その先にはメスのノビタキがいました。
仲良くなるためのプレゼントを用意したのでしょうか。
オスは仲良くなれるかな。
残念。飛び去ってしまいました。
その場から動かないオス。
過去の事なんて忘れたわといった気ままなメスの姿。
…なんだか自然は大変だなと思いました。
7月上旬には幌延にもノハナショウブがやってきました。
さらに幌延ビジターセンターでは白いノハナショウブが見られます。
少し紫色を帯びた白い花びらがとてもかわいいので、是非足を運んで探してみてください。
皆様も身近な自然を観察して、季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか?