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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

利尻山コマドリプロジェクトのPR活動を行いました。

2022年08月18日
稚内 福田蒔太
こんにちは!

利尻島アクティブ・レンジャーの福田です。
今回は、8月11日(山の日)に行った利尻山コマドリプロジェクトのPR活動についてご紹介します。

さて、みなさんは利尻山に登ったことがありますか?
山頂まで行ったことがある!という方はご存じかもしれませんが、利尻山の山頂付近は「スコリア」と呼ばれる火山性の大変崩れやすい土質となっていて、登山者の集中的な利用や降雨の影響による侵食が問題となっています。特に侵食が進んでいる部分では、登山道が人の背丈の倍以上に掘れてしまっており、継続的な補修作業が不可欠な状態になっています。
環境省では平成15年から登山道整備に関わる調査を始め、整備を行ってきましたが、今後も継続的に整備が行えるように、公的資金だけに頼らない仕組み作りが求められています。




山頂付近の侵食が進んでいる登山道



このような状況のなか、利尻山コマドリプロジェクトでは、応援ピンバッジと応援手ぬぐいをそれぞれ1,000円で販売し、その収益を登山道の補修や登山マナーの普及活動など、利尻山の「コマ」っていることを「トリ」除くための取り組みに活用しています。
応援ピンバッジは今年度デザインを一新し、よりかわいらしくなりました!



バッジのデザインにもなっているコマドリは、利尻町と利尻富士町の町の鳥に指定されており、利尻島ととてもゆかりが深い鳥です。

活動当日は、利尻富士町、利尻森林事務所、パークボランティアの方々とともに、鴛泊コースの登山口でPRを行いました。雲行きが怪しい日ではありましたが、山の日ということもあってか、多くの方が登山を楽しんでいる様子でした。




下山された方々へ当活動の趣旨を説明すると、ほとんどの方が前向きに協力して下さり、正直なところとても驚きました。私がお声がけをした方の中には、「数十年前と比べて登山道がとても歩きやすくなっていた」と登山道整備の成果を実感してくださる方もいました。
登山をされる方々の環境保全への意識の高さを実感し、私自身も支援をしていただいたみなさんの気持ちに応えたいと思いました。





この日記を見てくださった方々が、利尻山やコマドリプロジェクトへ少しでも関心を持ってもらえるとうれしいです。

利尻山コマドリプロジェクト詳細は、以下のURLから詳細も確認できるため、ぜひご覧下さい!
https://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/secure/1719/1412229628_01L.pdf