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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

一斉外来種除去活動を行いました!

2013年06月10日
稚内
利尻島にも遅い桜が咲いた5月の末に、利尻礼文サロベツ国立公園のパークボランティア(以下、PV)行事である「一斉外来種除去活動」を行いました。この行事は、利尻島、礼文島、サロベツ湿原といった離れた地域で活動するPVの方々が、同じ日に一斉に活動を行うことで、PV同士の繋がりや活動の一体感を深めることを目的に実施しています。

私は利尻地区を担当し、利尻島の南西にある南浜湿原で、PVの方5人、一般の方8人とともに、特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウの除去作業を行いました。


PVの会 会長の小杉さんによるオオハンゴンソウについてのレクチャーの様子

芽吹き出した植物を踏まないように気をつけて、屈みながら黙々とオオハンゴンソウを抜く作業には、根気と体力が必要です。参加者の皆さんのオオハンゴンソウ除去への意欲をひしひしと感じながら皆さんと3時間ほど作業を行った結果、合計2,972本のオオハンゴンソウを抜くことができました。ちなみに、アクティブレンジャー1年目でまだまだ素人の私は苦戦してしまい、参加者の中で最も少ない除去本数という残念な結果になってしまいました。
うーん、悔しい!


オオハンゴンソウの除去作業の様子(写真提供:小杉和樹さん)

利尻島の外来種除去活動は南浜湿原のほか、島内の沼浦湿原、ポン山などの各地で長年にわたり継続して行われており、利尻礼文サロベツ国立公園PVの会の皆さんのほか、利尻島の地域に住むたくさんの人達が関わっています。


オオハンゴンソウの除去作業後の集合写真

私は利尻の外来種除去に関わるようになってまだ2ヶ月程ですが、地域ぐるみの地道な取り組みが、より大きな成果につながるように、外来種除去活動のコーディネートをこれから頑張っていきたいと思います!