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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

【緊急】利尻山の安全登山に関する注意事項

2009年07月22日
稚内
「登山道の路肩崩落と、低温にご注意ください!!」

この夏の利尻は、例年とは違い雨が多く、悪天候になると9月並みの低温になる状態が続いています。また、雨が続いているため、地盤が緩み、地質の脆い利尻山上部では、登山道の路肩崩落も発生しています。以下の点に十分注意し、着替え、防寒、防雨対策をしっかりと整えたうえで入山するよう心がけてください。

【注意事項】
① 今年の利尻山は雨や曇り空の日が多く、悪天候日の気温は9月並みの低温になります。
→防寒対策、着替え、上下別の登山用雨具をしっかりと!ただし風雨の中の長時間行動は、どんなに高性能な装備を持っていても危険ですので、過信しないように。
② 利尻山は海上の独立峰で風が強く、上部に行けば行くほど風を避けるスペースも限られます。濡れた体を風に吹かれれば、体感温度は0度以下になるので注意。
→悪天日は登山を控えるか、途中下山の判断は“寒さを感じ始める前に”早めに!
③ 地盤が緩んでいることで、落石や路肩崩壊の危険性が高まっています。
→雨中・雨後の登山は路肩崩落や、上部からの落石の危険性が高まります。悪天日の登山は控えてください!

◆写真:沓形コース上部の路肩崩壊地(7月16日の状況)
場所は、鴛泊コースとの合流点へあと5分程度の所です。幅1m、深さ1.5m、登山道の欠落距離3m。
残された路肩は30cm程度ありますが、連日の雨で崩れやすい状態になっています。十分気をつけて通行し、悪天日の登山はお控えください。