利尻山・登山情報

2025年06月18日

稚内國見祐介

みなさまこんにちは。稚内自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの國見です。
管内は5月下旬のレブンアツモリソウから賑わいが始まり、6月に入り利尻島も賑わってきました！
6月中旬、利尻山に登ってきましたので現地の情報をお伝えいたします。

ポン山から望む利尻山・眼下に原生林が広がる

鴛泊コースの状況

鴛泊コースは標高210mの北麓野営場からスタート。
エゾマツ・トドマツの原生林の中を歩いてきます。
森の中のスポットライトに照らされる山野草がとてもきれいです。

3合目手前、標高270mの甘露泉水以降、水場はありません。
標高差1,500mの長い登山ルート、当日のコンディションに合わせて十分な水分をもって登りましょう。
6合目（第一見晴台）を過ぎ、標高790mに最初のトイレブースが設置されています。
8合目の長官山まで登りきると、視界が開け山頂を望むことが出来ます。

長官山より山頂方面

山頂から北斜面には多くの雪が残りますが、登山道上に残雪はありません。
鴛泊ルートは夏山コンディションとなり、アイゼン・ピッケル等は不要です。

登山時の注意点

利尻山にトイレはありません。
鴛泊コースには、6.5合目、8合目避難小屋、9合目に携帯トイレブースを設置している為、登山中は必ず携帯トイレを持つようにしましょう。
また鴛泊コース9合目上部（沓形ルート合流点手前）の崩壊地について、浸食により登山道が狭くなっている箇所があります。
・無理なすれ違いはせず、譲り合って通行して下さい
・待機時は広い安全なスペースで待機して下さい
・崩壊斜面側には近づかず、強風時の通行は特に気を付けて下さい