アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
不思議な魅力に惹かれています...!
2020年07月03日
稚内
礼文島の西海岸は断崖絶壁が続いており、海岸線の多くの場所は人が立ち入ることのできない秘境の地になっています。ですが北部の鉄府海岸や8時間コース終盤のアナマ、南部の礼文滝など一部通行可能な場所もあります。そこでは砂地や岩場に生息する海岸性の植物を見ることができます。
北部の鉄府海岸
礼文滝コース
その海岸性の植物の1つであるハマナスが、高山植物群落のすぐ横の浜辺でひっそりと咲いているのを見つけました。
ハマナスはバラ科の仲間であり、枝に鋭いトゲを持っています。
また、ハマナスと同じ海岸性の植物である、ハイネズ、ハマボウフウ、ハマニンニク、
ハマハタザオを見ることができます。
写真ではまだ花は咲いてないのですが、ハマボウフウは白いカリフラワーの様な花を咲かせます。テンキグサは葉が厚くニンニクに似ていることから別名ハマニンニクとも呼ばれているイネ科の植物です。ハマハタザオは花の時期を終え、実になっていました。
海岸性の植物は砂地や岩場で潮風に耐えながら生きている姿そのままのたくましさと力強さがみなぎっているように感じます。
礼文島では、海岸性の植物と高山性の植物が同じ場所に咲く不思議な光景を見ることができます。礼文島ならではの光景と不思議な魅力どんどん惹かれています...!