北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

サロベツの景観クイズ!

2021年03月19日
稚内

突然ですが、問題です!

下の写真は、国立公園のど真ん中、サロベツ湿原を通る道路の写真です。

向かって左の写真には無くて、右の写真には有るものな~んだ?

様々な回答が出そうな写真ではありますが......

ここでの正解は、

北海道ではどこででも見られる「矢羽根がついたポール」です。

道路の路肩を示してくれています。冬だけではなく、霧の時や夜などでも存在をありがたく感じることが多いです。正式名称は「固定式視線誘導柱」と言うそうです。

ここサロベツでは、冬になる前に取り付けられ、観光シーズンの頃には外されます。

延々と続く風景や、海の向こう見える利尻島・礼文島を、遮る物なく見られるようにとの配慮からです。

冬期は安全第一、私たちの安全を守るために、「矢羽根がついたポール」が出現します。

しかし、稚内から豊富町にかけての海岸線で、一年中「矢羽根がついたポール」が設置されない区間もあります。

そこでは、どうしているかと言うと、

右側の写真で、赤白のポール部分がのびているのがわかりますか?

道路に設置されている「視線誘導柱」が、いつの間にかぐぐっと伸び、

冬の間、私たちを安全な方へと導いてくれています。

こうして見ると、サロベツの夏と冬との違いは、まるで間違い探しのようだと思いませんか?

夏に来た事のある方は是非、違いを見つけに今度は冬にお越し下さい!

続けて第2問!

下の写真は、稚内から西海岸を延々と南下できる、道道稚内天塩線沿線の写真です。

こちらも、向かって左の写真には無くて、右の写真には有るものな~んだ?

これは簡単すぎるかもしれませんが、

正解は、

こちらも道内ではお馴染みの「防雪柵」です。

万里の長城のように延々と続いています。

ここに設置されているものは、下の隙間から風を通して雪を吹き飛ばすことで、吹きだまりや視程障害などを防いでくれています。

こちらも、冬の前になるとお目見えし、観光シーズンには撤去されます。

撤去後は、下の写真のように、道の左端に畳まれています。

とてもコンパクトになり、来る冬に備えてじっと待っています。

もちろん勝手に立ち上がったりのびたりするものではなく、夏と冬に入る前の寒い時期に、これらの作業が行われています。

作業の様子を目にする度に、

作業して下さっている方々のおかげで、夏は風景を堪能しながら、冬は安全に通行できていることへ、感謝の気持ちでいっぱいになります。

また、国立公園の景観が、このような形でも守られていることを実感し、感動しています。

一方で、冬に広々とした景色が見られないことを残念に思う方もいるかもしれません。

私も天気の良い日は少し残念に思ったりもしますが、しかしながら、天気の良い日はそれほど多くはありません。

「矢羽根がついたポール」や「防雪柵」があっても危険だと思う日の方が多く、

吹雪の具合や路面状況などが刻々と変わっていくのが道北の冬、サロベツの冬です。

冬はよそ見をせずに、くれぐれも安全運転で、前方に広がっている冬ならではの光景をお楽しみ下さい。

前方をしっかり見ていると、こんなラッキーな出会いがあるかもしれませんよ~♪

広大で多彩なサロベツについて、少しでも魅力をお伝えできればとAR日記を投稿してきましたが、

私の投稿は今回で最終回となります。

微力ながらもサロベツに貢献できたのか、悩ましいところもありますが、

雪原で振り返った時のように、何かしらの足跡が残せたなら嬉しい限りです。

3月に入り、雪解けも進み、南からの渡り鳥たちが戻ってきたニュースもちらほら聞こえだし、

次の季節がそこまで来ているのを感じます。

新しい季節になってからも、サロベツ担当のAR日記を、よろしくお願い致します!