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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
花咲く礼文島 ~8・9月~
2024年09月26日
稚内
こんにちは! 礼文島担当ARの後澤です。
9月も終わりに近づき,礼文島の秋も深まっています。
8月~9月に見られた植物をご紹介します。
9月も終わりに近づき,礼文島の秋も深まっています。
8月~9月に見られた植物をご紹介します。
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①トウゲブキは8月の風衝草原に黄色い目立つ花を咲かせていました。
②チシマワレモコウも,8月の草原や砂礫地に咲いていました。
③イブキジャコウソウは8月,岩場などにピンク色のカーペットを広げ,時折白花の株も見られました。
②チシマワレモコウも,8月の草原や砂礫地に咲いていました。
③イブキジャコウソウは8月,岩場などにピンク色のカーペットを広げ,時折白花の株も見られました。
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④エゾゴマナは8~9月,ササや高茎草本が茂る道沿いによく見られます。
⑤ハンゴンソウも高さ1~2mになる高茎草本ですが,風衝地では30cm程度のものもありました。
何個体も固まって株立ちしていることが多かったです。
⑥ハナイカリは8月に見られ,枝分かれして数十個も花をつける大株もあれば,
写真のように1本だけで数個の花しかつけない可憐なものもあります。
⑦ツリガネニンジンは,8~9月,秋の草原の主役といっていいほど,島の各所の草原に見られます。
⑤ハンゴンソウも高さ1~2mになる高茎草本ですが,風衝地では30cm程度のものもありました。
何個体も固まって株立ちしていることが多かったです。
⑥ハナイカリは8月に見られ,枝分かれして数十個も花をつける大株もあれば,
写真のように1本だけで数個の花しかつけない可憐なものもあります。
⑦ツリガネニンジンは,8~9月,秋の草原の主役といっていいほど,島の各所の草原に見られます。
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⑧のエゾオグルマと⑨のハチジョウナは,8月に海岸沿いで互いに競うように群生しており,
風当たりが強い場所では,写真のように極端に背丈が低いものが見られました。
⑩カンチコウゾリナも,風衝地に咲く個体は丈が低く,タンポポのように見えました。
風当たりが強い場所では,写真のように極端に背丈が低いものが見られました。
⑩カンチコウゾリナも,風衝地に咲く個体は丈が低く,タンポポのように見えました。
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⑪クルマバナは枝先にピンク色の花を何段か輪生しています。
⑫チシマリンドウは,天気によって花弁の開き方が違います。
私はまだ全開した花が見られていません。
⑬ヤナギタンポポが風衝地のガンコウランの中に咲いていました。
東日本の山地で普通に見られ,草丈が1mにもなる植物なのですが,これは全く別の種かと思うくらいに小さいです。
このヤナギタンポポに限らず,礼文島では多くの植物に同じことが起こる(上の⑧~⑩や㉘のナギナタコウジュなど)ので,それを見つけるのも礼文島散策の楽しみの1つです。
⑭ミヤマアキノキリンソウは別名コガネギクとも呼ばれ,黄金色の花をたくさんつけています。
⑫チシマリンドウは,天気によって花弁の開き方が違います。
私はまだ全開した花が見られていません。
⑬ヤナギタンポポが風衝地のガンコウランの中に咲いていました。
東日本の山地で普通に見られ,草丈が1mにもなる植物なのですが,これは全く別の種かと思うくらいに小さいです。
このヤナギタンポポに限らず,礼文島では多くの植物に同じことが起こる(上の⑧~⑩や㉘のナギナタコウジュなど)ので,それを見つけるのも礼文島散策の楽しみの1つです。
⑭ミヤマアキノキリンソウは別名コガネギクとも呼ばれ,黄金色の花をたくさんつけています。
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⑮ウンランは海岸の砂地に黄色く目立つ花を咲かせていました。
⑯ナミキソウは,砂礫地をはうように鮮やかな青紫の花をつけていました。
⑰チシマオドリコソウはユーラシア原産の外来種とされていますが,
北海道のものは在来種であろうとの見解が記載されている図鑑が幾つかあります。
写真の場所では,私がこれまで見てきたピンク色の花とは明らかに違う白いチシマオドリコソウが一帯に見られました。
在来種であってほしいという願いを込めて載せています。
⑯ナミキソウは,砂礫地をはうように鮮やかな青紫の花をつけていました。
⑰チシマオドリコソウはユーラシア原産の外来種とされていますが,
北海道のものは在来種であろうとの見解が記載されている図鑑が幾つかあります。
写真の場所では,私がこれまで見てきたピンク色の花とは明らかに違う白いチシマオドリコソウが一帯に見られました。
在来種であってほしいという願いを込めて載せています。
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秋はヨモギの花が咲きます。どこにでもあるオオヨモギは除いて,礼文島で見られたヨモギの仲間を,私なりの見分けポイントも併せて6つご紹介します。
⑱シコタンヨモギは,大きめの花をつけます。「パセリのように細かい葉」
⑲ハマオトコヨモギは,細かく黄色い花を多数つけます。「細かい花とフォークの葉」
※「フォークのような葉」は,オトコヨモギの仲間に共通な特徴です。
⑳ヒロハウラジロヨモギは,葉の表が真っ白でもなく緑一色でもないのが特徴です。
「微妙に白い葉」
㉑シロヨモギは,全体が真っ白です。「真っ白ヨモギ」
㉒イワヨモギは,小さい花と平たく細かいシダのような葉が特徴です。
「平らで細かいシダの葉」
㉓アサギリソウは,全体が白く,葉が糸状に細裂します。「白い糸の葉」
㉔これはヨモギの仲間ではありません。
レブンイワレンゲは,コモチレンゲの別名で,礼文島で最も遅く咲き始める花の1つです。
⑱シコタンヨモギは,大きめの花をつけます。「パセリのように細かい葉」
⑲ハマオトコヨモギは,細かく黄色い花を多数つけます。「細かい花とフォークの葉」
※「フォークのような葉」は,オトコヨモギの仲間に共通な特徴です。
⑳ヒロハウラジロヨモギは,葉の表が真っ白でもなく緑一色でもないのが特徴です。
「微妙に白い葉」
㉑シロヨモギは,全体が真っ白です。「真っ白ヨモギ」
㉒イワヨモギは,小さい花と平たく細かいシダのような葉が特徴です。
「平らで細かいシダの葉」
㉓アサギリソウは,全体が白く,葉が糸状に細裂します。「白い糸の葉」
㉔これはヨモギの仲間ではありません。
レブンイワレンゲは,コモチレンゲの別名で,礼文島で最も遅く咲き始める花の1つです。
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㉕レブントウヒレンは,現在はナガバキタアザミの別名とされていますが,
礼文島の風衝地には背丈が15㎝程度のものが見られ,これが変種レブントウヒレンとされていたそうです。
礼文島の風衝地には背丈が15㎝程度のものが見られ,これが変種レブントウヒレンとされていたそうです。
㉖サラシナショウマは,真っ白い花穂が草原の中でよく目立ち,花はよい匂いがします。
㉗リシリブシは,まっすぐ立ち上がり花が密につくので,他のトリカブトと区別がしやすいです。
㉘風衝砂礫地に咲いていた高さ5㎝に満たないミニミニ・ナギナタコウジュです。
すぐ近くの草原には,高さ50㎝以上のナギナタコウジュがありました。
環境によってこうも姿が変わるのかと驚きました。
以上ご紹介したのは,礼文島で8~9月に見られた植物です。
「花の浮島」は間もなく花のシーズンを終えます。
少し寂しいですが,昨年の秋には,春先の花々の「返り咲き」が随所で見られたので,今年も探してみようと思っています。
㉗リシリブシは,まっすぐ立ち上がり花が密につくので,他のトリカブトと区別がしやすいです。
㉘風衝砂礫地に咲いていた高さ5㎝に満たないミニミニ・ナギナタコウジュです。
すぐ近くの草原には,高さ50㎝以上のナギナタコウジュがありました。
環境によってこうも姿が変わるのかと驚きました。
以上ご紹介したのは,礼文島で8~9月に見られた植物です。
「花の浮島」は間もなく花のシーズンを終えます。
少し寂しいですが,昨年の秋には,春先の花々の「返り咲き」が随所で見られたので,今年も探してみようと思っています。