アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
礼文島の高山植物~「レブン」と名の付くお花たち~
2023年02月03日
稚内
こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。
礼文島は別名「花の浮島」と呼ばれていて、本州では高山帯でしか見られないような高山植物が海抜0mでも見ることができます。花の種類は300種を超え、希少な植物や礼文島にしかない固有種も見られます。礼文島で咲く高山植物の中には、レブンアツモリソウやレブンウスユキソウのように「レブン」と名の付く植物が生育していますので、ご紹介します。
礼文島は別名「花の浮島」と呼ばれていて、本州では高山帯でしか見られないような高山植物が海抜0mでも見ることができます。花の種類は300種を超え、希少な植物や礼文島にしかない固有種も見られます。礼文島で咲く高山植物の中には、レブンアツモリソウやレブンウスユキソウのように「レブン」と名の付く植物が生育していますので、ご紹介します。
レブンアツモリソウ
礼文島のみで生育が確認されている固有種です。5月下旬から6月中旬にかけて、レブンアツモリソウ群生地の木道から花の開花を見ることができます。
レブンウスユキソウ
ヨーロッパで見られるエーデルワイスの仲間です。白く花びらに見えているところは葉で、丸い黄色の部分が花です。葉が花びらにみえることから、花が枯れても形が残り楽しめます。白い葉には無数の毛が生えていて、雪で覆われているように感じます。また、6月下旬から8月にかけてレブンウスユキソウ群生地では、斜面一面がウスユキソウで覆われていて、宝石が広がっているように見えます。
レブンキンバイソウ
桃岩展望台コースの通称キンバイの谷と呼ばれるエリアの名前の由来になっているレブンキンバイソウです。6月中旬から7月中旬にかけて咲く礼文島の固有種です。花びらに見える部分はがくで、その中の雄しべのように見える部分が、花びらです。
レブンソウ
6月から7月にかけて咲く礼文島の固有種です。葉や茎が無数の白い毛で覆われていることが特徴です。綿毛に包まれているように感じます。
レブンコザクラ
エゾエンゴサクやエゾノハクサンイチゲと共に、礼文島の花シーズンのスタートを私たちに知らせてくれます。5月から6月にかけて歩道にピンクの彩りを与えてくれます。花の集まりが球型をしていて、優しく包み込まれるような印象を持ちます。
レブンサイコ
草丈が低く見逃してしまうことが多いレブンサイコは、小さな花が集まり、一つの花になります。花序をよく見ると星の形をしているように見え、小さな星がたくさん集まり一つの花になっているので、見つけるとお祈りしたくなります。7月から8月中旬にかけて見られます。
レブンシオガマ
6月下旬から8月にかけて桃岩展望台コースではレブンシオガマやエゾイブキトラノオの鮮やかなピンク色のお花が目立ち、歩道の両脇を彩ります。ヨツバシオガマは本州や北海道の高山に咲きますが、礼文島では海岸沿いの歩道でも見られ、花が十段以上輪生することからレブンシオガマと呼ばれています。
「レブン」と名の付く植物は、この他にもレブンハナシノブ、レブントウヒレン、レブンイワレンゲなどが挙げられます。
せっかく礼文島を訪れるなら、「レブン」と名の付く植物に出会いたいですよね。
今年のシーズンは図鑑を片手に木道や歩道から礼文島の植物を楽しんでください!
せっかく礼文島を訪れるなら、「レブン」と名の付く植物に出会いたいですよね。
今年のシーズンは図鑑を片手に木道や歩道から礼文島の植物を楽しんでください!