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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

礼文島PV(パークボランティア)活動✿

2019年07月08日
稚内 津田涼夏

みなさん、こんにちは!

礼文担当アクティブレンジャーの津田です。

今回は、私がアクティブレンジャーとして初めて礼文島内で行われたPV活動をご紹介していきます♪

5月30日に礼文島レブンアツモリソウ群生地にて行われた高山植物盗掘防止合同パトロール活動と6月6日に礼文島桃岩展望台コース付近にて行われた外来種駆除活動についてです。

「高山植物盗掘防止合同パトロール」

高山植物盗掘防止合同パトロールとは......?

昨年の活動は地元のボランティアと一緒に礼文島内のパトロールを行いながら、礼文島を訪れた方々に礼文島の自然について知ってもらい、自然を守る活動のPR、トレイルコースを歩くマナーの普及を主目的とした活動でした。

今年はレブンアツモリソウ感謝祭に参加し、レブンアツモリソウ群生地に訪れる観光客に高山植物盗掘防止の呼びかけを行い、パンフレットやティッシュ等を配り、昨年同様、礼文島を訪れた方々に礼文島の自然を知ってもらい、自然を守る活動のPRやマナーの普及を主目的とした活動を行いました。

礼文島は本州では高山帯にしか生育できないような植物が低い標高でも生育することのできる場所です。礼文島には礼文島にしか生育しない固有種があります。過去にはそれらの植物の盗掘の被害がありました。

・盗掘が行われることにより、まずその植物の個体数が減少します。

・盗掘採取のため踏み込まれた場所は荒らされ、他の植生に影響を与えてしまいます。

これらを防ぐために関係者合同で呼びかけやパトロールを行いました。

来年も再来年もの先も皆さんが礼文島の自然を楽しめるように守っていきましょう。


写真1,2:高山植物盗掘防止合同パトロール(2019/5/30 レブンアツモリソウ群生地)

「外来種除去活動」

この日の礼文島は温かく、また風もなく、過ごしやすい1日でした。

PV 3名、NPO 1名、環境省 1名で行われた活動ですが45リットルのゴミ袋が10個も満杯になるほどのハルザキヤマガラシ(アブラナ科)が除去されました。ハルザキヤマガラシは比較的に手でも抜きやすい植物であり、皆さん真剣な表情でしっかりと活動してくださいました。

外来種はもともとその地域におらず、人間の活動により他の地域から入ってきた生物のことです。私たちは知らない間に外来種の侵入に一役買ってしまっている可能性があるのです。ではなぜ、外来種は駆除しなければならないのでしょうか。礼文島の生態系保全のためであり、お花の中に侵入し広がっていくのを防ぐためです。礼文島ではハルザキヤマガラシの他に、セイヨウタンポポやシロツメクサ、ムラサキツメクサ等、元々礼文島には生育していなかった外来種が侵入しています。一度定着してしまうと、動物・植物問わず根絶するまで長い時間とたくさんの労力が必要となってしまいます。除去活動を行っていくうえでは、このように地道な活動を継続して続けていくことがとても大事です。これからも積極的に活動していこうと思いました。

参加して頂いた皆さん、ご協力ありがとうございました!!

写真3,4:外来種駆除(2019/6/6 桃岩展望台コースの手前)