アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
どんグリーンの森づくり2024開催
2024年11月18日
稚内
こんにちは。サロベツ担当アクティブ・レンジャーの大宮です。
今回のAR日記では11月2日(土)豊富町稚咲内(わかさかない)にて行われたどんグリーンの森づくり2024当日の活動の様子を紹介いたします。
どんグリーンの森づくりとは
サロベツ湿原と日本海の間には、数列の砂丘が形成されています。
海側の砂丘列には高木はほとんどなく、ハマナスやエゾカンゾウ、エゾニュウなど海浜植物が広がっていますが、内陸側の砂丘列にはトドマツやエゾマツといった針葉樹、ミズナラをはじめとする広葉樹で構成された針広混交林の砂丘林が広がっています。また砂丘と砂丘の間には湖沼が点在し、スゲ類やヨシなどの混成植物が生育しています。様々な環境が入り組み砂丘林が形成されることで特有の景観や、希少な動植物の住処となっています。
しかし稚咲内地区では、過去の開拓や風害の影響で砂丘林の一部が減少しています。
このような状況を受けて、NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークが主体となり、問題解決に向けて関係機関との議論を重ねています。その中の稚咲内砂丘林自然再生活動としてミズナラの植樹活動を行いました。その活動が「どんグリーンの森づくり」です。
活動開始
当日はスタッフ含め39名の参加者が集まり、穏やかな天気の中で活動を行う事ができました。
毎年参加している方にお話を伺うと、雪が降って寒空のもと活動を行った年もあったそうです。
事前に印が付けられた場所を掘ろうとすると、地面いっぱいにササの根が広がり、深い穴を掘るのが非常に困難でしたが、気合いと根性で根を断ち切りました。
掘った穴には堆肥を入れ、ミズナラの苗木を植えていきました。
before after
集まった参加者で手際よく植樹を行い、事前に用意されていた苗木約150本を2時間足らずで終えることができました。
これからも長期的な視野を持ちながら、砂丘林の再生を目指して関係機関や地域住民と協力し、数十年後の未来に残していけるように守り続けていきたいです。
集まった参加者で手際よく植樹を行い、事前に用意されていた苗木約150本を2時間足らずで終えることができました。
これからも長期的な視野を持ちながら、砂丘林の再生を目指して関係機関や地域住民と協力し、数十年後の未来に残していけるように守り続けていきたいです。