アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
稚内港の野鳥たち~冬のカモ観察会を行いました~
2008年12月22日
稚内
「家に籠もってしまいがちな季節だけど、真冬の道北には豊かな自然があるのだよ。」
今回、特別な場所ではなく、私たちのごく近くで見られる生き物たちのおもしろさを知ってもらう目的で「冬のカモ観察会」という題目で観察会を行いました。
厳冬の稚内港。寒い中集まった約20名の参加者の皆さんは、野鳥の会の方や私(賀勢)、そして小関自然保護官(Ranger:R)から野鳥の説明を受けながら双眼鏡を覗き、今まで知らなかったカモたちのユーモラスな姿を楽しんでいました。
稚内港でフィールドスコープを覗く小関R
ここには現在、コオリガモ、シノリガモ、クロガモなどのカモたちが越冬のために渡ってきています。
海ガモ、または潜水ガモと呼ばれている彼らは沼や河川を主な生息場所とするカモたち(淡水ガモと呼ばれています)がお尻を水面に突き出して餌を採るのとは違い、水にすっぽり潜り、深いところまでいって餌を探すことができます。さあ、一度潜ったらどこに顔を出すのでしょう?
コオリガモの♂たち ぴょーんと伸びた尾っぽがオシャレです♪
連なって泳ぐシノリガモたち 大ぶりな白斑模様が斬新です。
そして、冬のカモメたち。稚内市周辺では夏の間では、ウミネコやオオセグロカモメが多く見られるのですが、冬期には主にオオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ミツユビカモメが見られるようになります。体の配色パターンが似通っていて識別しづらいからか、港周辺ではあまりに普通に見られるためか、
一緒くたに「ゴメ」と呼ばれているカモメ類はちょっとかわいそうです。
普段はあまり注意を払わないようなこの鳥たちにも目を向けてみましょう。
その他には、ヒメウを観察することができました。
ここではヒメウは泳いでいる姿や防波堤の壁などにびっしり並んでいる様子がごく普通に観察できますが、実は環境省の2006年版レッドリストで絶滅危惧種に指定されています。それだけ、稚内周辺の海はまだ自然豊かだということでしょうか。
屋外での観察を終えた後、全員で室内に移動し、観察会のふりかえりを行いました。ふりかえりでは野鳥の会の方のお話、そして賀勢が作成した海ガモ類・カモメ類の生態を紹介したチラシを配った後、参加者ひとりひとりが印象に残った野鳥を題材にオリジナル俳句を一句ずつ披露しました!
一番人気はコオリガモでした。♂のコオリガモのつんっと伸びた尾っぽやカラフルな色合いを気に入った方が多かったようです。皆さんの俳句から身近な場所でこんなにおもしろく、美しい鳥たちが見られるということの新鮮な驚きが伝わってきました。
最後に、俳句を書いた紙に題材にした野鳥の写真を貼って、ラミネート加工後、綺麗なリボンをつけました。これはしおりとして参加者のお土産になりました。
私はシノリガモで一句詠んでみました。下手くそで恥ずかしいですが・・・
白斑に隠れて目はどこ? シノリガモ
(シノリガモには白い斑点が沢山あって目がどこだか分かりづらいよ。)
海はもとより、冬は葉が落ちて樹林の中も見通しが良くなり、野鳥観察にはもってこいです。
皆さんも身の回りの野鳥たちを探してみてはいかがでしょう。
今回、特別な場所ではなく、私たちのごく近くで見られる生き物たちのおもしろさを知ってもらう目的で「冬のカモ観察会」という題目で観察会を行いました。
厳冬の稚内港。寒い中集まった約20名の参加者の皆さんは、野鳥の会の方や私(賀勢)、そして小関自然保護官(Ranger:R)から野鳥の説明を受けながら双眼鏡を覗き、今まで知らなかったカモたちのユーモラスな姿を楽しんでいました。
稚内港でフィールドスコープを覗く小関R
ここには現在、コオリガモ、シノリガモ、クロガモなどのカモたちが越冬のために渡ってきています。
海ガモ、または潜水ガモと呼ばれている彼らは沼や河川を主な生息場所とするカモたち(淡水ガモと呼ばれています)がお尻を水面に突き出して餌を採るのとは違い、水にすっぽり潜り、深いところまでいって餌を探すことができます。さあ、一度潜ったらどこに顔を出すのでしょう?
コオリガモの♂たち ぴょーんと伸びた尾っぽがオシャレです♪
連なって泳ぐシノリガモたち 大ぶりな白斑模様が斬新です。
そして、冬のカモメたち。稚内市周辺では夏の間では、ウミネコやオオセグロカモメが多く見られるのですが、冬期には主にオオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ミツユビカモメが見られるようになります。体の配色パターンが似通っていて識別しづらいからか、港周辺ではあまりに普通に見られるためか、
一緒くたに「ゴメ」と呼ばれているカモメ類はちょっとかわいそうです。
普段はあまり注意を払わないようなこの鳥たちにも目を向けてみましょう。
その他には、ヒメウを観察することができました。
ここではヒメウは泳いでいる姿や防波堤の壁などにびっしり並んでいる様子がごく普通に観察できますが、実は環境省の2006年版レッドリストで絶滅危惧種に指定されています。それだけ、稚内周辺の海はまだ自然豊かだということでしょうか。
屋外での観察を終えた後、全員で室内に移動し、観察会のふりかえりを行いました。ふりかえりでは野鳥の会の方のお話、そして賀勢が作成した海ガモ類・カモメ類の生態を紹介したチラシを配った後、参加者ひとりひとりが印象に残った野鳥を題材にオリジナル俳句を一句ずつ披露しました!
一番人気はコオリガモでした。♂のコオリガモのつんっと伸びた尾っぽやカラフルな色合いを気に入った方が多かったようです。皆さんの俳句から身近な場所でこんなにおもしろく、美しい鳥たちが見られるということの新鮮な驚きが伝わってきました。
最後に、俳句を書いた紙に題材にした野鳥の写真を貼って、ラミネート加工後、綺麗なリボンをつけました。これはしおりとして参加者のお土産になりました。
私はシノリガモで一句詠んでみました。下手くそで恥ずかしいですが・・・
白斑に隠れて目はどこ? シノリガモ
(シノリガモには白い斑点が沢山あって目がどこだか分かりづらいよ。)
海はもとより、冬は葉が落ちて樹林の中も見通しが良くなり、野鳥観察にはもってこいです。
皆さんも身の回りの野鳥たちを探してみてはいかがでしょう。