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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~

2023年06月01日
稚内 福井翔太

利尻礼文サロベツ国立公園(礼文)

稚内自然保護官事務所 アクティブ・レンジャー 津田 涼夏 (現任:後澤 宏文)

カラフル


礼文島 6月
 
 礼文島の中でも最も多くの高山植物が咲く、桃岩展望台コース。別名「フラワーロード」の愛称で親しまれ、コース一面に多くの高山植物が彩ります。
 6月下旬、レブンキンバイソウ、エゾイブキトラノオ、オオカサモチを始めとするカラフルな高山植物が各々の個性を持って花びらを広げます。歩道上の足下の植物も綺麗ですが、少し目線をあげると、利尻山が礼文島の高山植物で囲まれているような景色に出会うことができました。

冬の使者


クッチャロ湖 10月

 10月のクッチャロ湖では、夏をロシア極東部で過ごしていたコハクチョウ Tsundra Swan (Cygnus columbianus)たちが冬を南で過ごすために集結します。コハクチョウたちが次々と湖に集まり、その凜々しくかっこいい姿に思わず見とれてしまいます。
 また、秋は夏の間に生まれた幼鳥が親鳥たちと一緒に初めて日本に渡ってきます。身体の大きさは一緒に見えますが、体重はまだ軽く嘴はピンクで身体は濃いグレー色をしています。無事クッチャロ湖まで渡れた安堵感で親の後ろを追いかける姿に愛くるしさを感じます。