アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
最新・利尻山登山情報(6月17日版)
2009年06月18日
稚内
いよいよ夏山シーズンが始まりました!!
最新情報をお届けしますので、みなさま、しっかりと準備して利尻山を楽しんでいただければと思います。
それと、利尻山は近年、登山者の増加などによって登山道の侵食・荒廃が進んでいます。
楽しむと同時に、利尻ルールなどのマナーを守り、山の弱さにも気を配って一歩一歩を重ねていただければと思います。
☆利尻ルール☆
1.携帯トイレを使う
2.ストックにキャップをつける
3.植物の上に座らない、踏み込まない
それでは登山情報を!
■鴛泊コース
・鴛泊コースのルート上に残雪はありません。
・6月に入り、雨が続いているため一部にぬかるみがあります。
・1日の平均気温が5℃程度(山頂)と、今年の6月は気温が低い状態が続いています。
・利尻山は風が強いので防寒着を必ずお持ちください。
・9合目以上でエゾノハクサンイチゲやキバナシャクバゲなどの高山植物が咲き始めています。見頃には少し早いのですが、可愛らしいつぼみをたくさん見ることができます。
・6月下旬~7月10日頃までは利用のピークで、ツアー登山など団体登山も多いため、時間帯によってはトイレや山頂部等が混み合います。自分のペースでゆっくりと歩きたい方には、時間をずらすか、登山計画を別の時期にずらすことをおすすめします。
《参考:「2009利尻山混雑日予想カレンダー」*「利尻山混雑日予想カレンダー」で検索すれば、国立公園HPからダウンロードすることができます。》
■沓形コース
・三眺山までは残雪ありません。一般夏山装備で通行可能です。
・沓形コースのトイレブース・オープンは6月19日の予定。
・雨が続いているため、登山口~避難小屋間の粘土質の土壌が大変滑りやすい状態になっています。利尻山は標高差が高く、下山時に疲れが溜まるため、沓形コースを利用される場合は、下りよりも登りに利用されることをお勧めします。
※三眺山より上部(合流点まで)について
利尻山登山道等維持管理連絡協議会では、三眺山より上部の夏山登山シーズンを7月1日から9月末日までとしています。
現在、親知らず子知らず、合流点付近には急斜面に雪渓が残っていますが、雪渓上のルート工作等は全く行っていません。
ここは西側斜面で、日中も雪が緩まないため、軽登山靴ではステップが刻めず危険です。必ずアイゼンをお持ちください。また、この時期はルートも不明瞭ですので初心者のみで立ち入らないようにしてください。
沓形コース三眺山~合流点間は、例年7月初旬までアイゼンが必要です。
■花の開花情報
[登山口~8合目]
※7合目付近でオオバナノエンレイソウが満開です!
ミヤマスミレ、ウコンウツギ、クロツリバナ、コミヤマカタバミ、ツルシキミ、マイヅルソウ、ミヤマオグルマ、キバナノコマノツメ、チシマフウロ
*両コースとも、ほぼ同じ花を見ることができます。
[9合目~山頂]
※山頂付近の高山植物は、まだ咲きはじめの段階です。
エゾノハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミヤマハタザオ、イワベンケイ
左:オオバナノエンレイソウ
右:エゾノハクサンイチゲ
■山頂の気温目安
6月下旬/最高気温9℃、最低気温3℃
■その他
・必ず登山計画書を提出してください。
・両コースとも避難小屋は周辺の環境保護のため原則宿泊禁止です。緊急時および休憩のための施設とお考えください。水場等の施設もありません。宿泊される場合も、食事の残り汁などはロールペーパー等でふき取り、小屋周辺に捨てないで下さい。
・鴛泊コース避難小屋付近と、山頂付近に登山者数カウンターを設置しました。登山者数カウンターの前は、立ち止まらずに通過するよう、ご協力をお願いいたします。
↑ 山頂付近に設置した登山者数カウンター
赤外線センサーの前を人が通過すると、登り方向と下り方向を分けて、人数を記録する機械です。ソーラーパワーで電源要らず。日時・時間・気温も記録することができるすぐれもの!
これにより、利尻山の詳細な利用状況を知ることができるようになります。
■姫沼ポン山ルート
・甘露泉水→ポン山経由→姫沼 (コースタイム目安:4時間)
・甘露泉水→姫沼 (コースタイム目安:3時間)
・沢沿いなどに滑りやすい場所があるので、スニーカーではなく、トレッキングシューズで歩くことをおすすめします。食料・水・雨具等の山歩きの装備もしっかりご用意ください。
・ルート中間地点には、携帯トイレ専用のトイレブースがあります。ご利用ください。
■2009年6月17日現在の残雪状況
最新情報をお届けしますので、みなさま、しっかりと準備して利尻山を楽しんでいただければと思います。
それと、利尻山は近年、登山者の増加などによって登山道の侵食・荒廃が進んでいます。
楽しむと同時に、利尻ルールなどのマナーを守り、山の弱さにも気を配って一歩一歩を重ねていただければと思います。
☆利尻ルール☆
1.携帯トイレを使う
2.ストックにキャップをつける
3.植物の上に座らない、踏み込まない
それでは登山情報を!
■鴛泊コース
・鴛泊コースのルート上に残雪はありません。
・6月に入り、雨が続いているため一部にぬかるみがあります。
・1日の平均気温が5℃程度(山頂)と、今年の6月は気温が低い状態が続いています。
・利尻山は風が強いので防寒着を必ずお持ちください。
・9合目以上でエゾノハクサンイチゲやキバナシャクバゲなどの高山植物が咲き始めています。見頃には少し早いのですが、可愛らしいつぼみをたくさん見ることができます。
・6月下旬~7月10日頃までは利用のピークで、ツアー登山など団体登山も多いため、時間帯によってはトイレや山頂部等が混み合います。自分のペースでゆっくりと歩きたい方には、時間をずらすか、登山計画を別の時期にずらすことをおすすめします。
《参考:「2009利尻山混雑日予想カレンダー」*「利尻山混雑日予想カレンダー」で検索すれば、国立公園HPからダウンロードすることができます。》
■沓形コース
・三眺山までは残雪ありません。一般夏山装備で通行可能です。
・沓形コースのトイレブース・オープンは6月19日の予定。
・雨が続いているため、登山口~避難小屋間の粘土質の土壌が大変滑りやすい状態になっています。利尻山は標高差が高く、下山時に疲れが溜まるため、沓形コースを利用される場合は、下りよりも登りに利用されることをお勧めします。
※三眺山より上部(合流点まで)について
利尻山登山道等維持管理連絡協議会では、三眺山より上部の夏山登山シーズンを7月1日から9月末日までとしています。
現在、親知らず子知らず、合流点付近には急斜面に雪渓が残っていますが、雪渓上のルート工作等は全く行っていません。
ここは西側斜面で、日中も雪が緩まないため、軽登山靴ではステップが刻めず危険です。必ずアイゼンをお持ちください。また、この時期はルートも不明瞭ですので初心者のみで立ち入らないようにしてください。
沓形コース三眺山~合流点間は、例年7月初旬までアイゼンが必要です。
■花の開花情報
[登山口~8合目]
※7合目付近でオオバナノエンレイソウが満開です!
ミヤマスミレ、ウコンウツギ、クロツリバナ、コミヤマカタバミ、ツルシキミ、マイヅルソウ、ミヤマオグルマ、キバナノコマノツメ、チシマフウロ
*両コースとも、ほぼ同じ花を見ることができます。
[9合目~山頂]
※山頂付近の高山植物は、まだ咲きはじめの段階です。
エゾノハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミヤマハタザオ、イワベンケイ
左:オオバナノエンレイソウ
右:エゾノハクサンイチゲ
■山頂の気温目安
6月下旬/最高気温9℃、最低気温3℃
■その他
・必ず登山計画書を提出してください。
・両コースとも避難小屋は周辺の環境保護のため原則宿泊禁止です。緊急時および休憩のための施設とお考えください。水場等の施設もありません。宿泊される場合も、食事の残り汁などはロールペーパー等でふき取り、小屋周辺に捨てないで下さい。
・鴛泊コース避難小屋付近と、山頂付近に登山者数カウンターを設置しました。登山者数カウンターの前は、立ち止まらずに通過するよう、ご協力をお願いいたします。
↑ 山頂付近に設置した登山者数カウンター
赤外線センサーの前を人が通過すると、登り方向と下り方向を分けて、人数を記録する機械です。ソーラーパワーで電源要らず。日時・時間・気温も記録することができるすぐれもの!
これにより、利尻山の詳細な利用状況を知ることができるようになります。
■姫沼ポン山ルート
・甘露泉水→ポン山経由→姫沼 (コースタイム目安:4時間)
・甘露泉水→姫沼 (コースタイム目安:3時間)
・沢沿いなどに滑りやすい場所があるので、スニーカーではなく、トレッキングシューズで歩くことをおすすめします。食料・水・雨具等の山歩きの装備もしっかりご用意ください。
・ルート中間地点には、携帯トイレ専用のトイレブースがあります。ご利用ください。
■2009年6月17日現在の残雪状況